“新型コロナウイルス感染症拡大阻止に向けた「三重県緊急事態措置」”を実施してから、初めての週末を迎えることとなります。
県では、4月20日に緊急事態措置を取りまとめ、県民の皆様に外出の自粛や休業要請等のご協力についてお願いをさせていただきました。
本県で確認されている新型コロナウイルスの感染者のうち、現在、約93%が県外で感染または、県外からの持ち込みから端を発したものであると考えられることから、さらなる感染拡大を阻止するためには、強い危機感を持って、特に県外との往来を回避する必要があります。
県民の皆様をはじめ全国の皆様におかれましては、ご不便をおかけし申し訳ございませんが、ゴールデンウィーク中の都道府県をまたいだ帰省や旅行、観光についてお控えいただくとともに、県外に在住のご家族や友人などに対して帰省や来訪を自粛するよう呼びかけをお願いいたします。
また、昨日22日の政府の専門家会議にて、人との接触を8割減らすため、ビデオ通話によるオンライン帰省やスーパーは1人または少人数で空いている時間に、公園は空いた時間や場所を選ぶ、仕事は在宅勤務など、日常生活を見直す方針である“10のポイント”が示されており、このポイントにも留意し、人との接触機会の削減に向け、生活の維持に必要な食料品の買い物のみに、空いている時間帯に必要最小限の人数で出かけるなど、一人ひとりが意識して日々の行動に一層注意して取り組んでいく必要があります。
現在、県では、緊急事態措置による休業要請・依頼に全面協力いただける中小企業・小規模事業者や三重県独自の対策として、宿泊事業者に対する協力金を創設するなど、ご協力いただいた方々の負担軽減に取り組むとともに、相談窓口を開設して丁寧に相談対応を行っているところであり、県民の皆様や事業者の皆様の切実な思いをお聞かせいただいています。
新型コロナウイルスの感染拡大阻止に取り組む一方で、社会生活を維持していくためには、関係者の皆様のご協力が必要不可欠となりますので、適切な感染防止対策を行っていただいたうえで、事業の継続をお願いいたします。
また、社会生活を維持する上で必要であっても、緊急事態措置の休業・協力要請の対象には含まれない事業者の皆様におかれましては、感染防止対策にご配慮いただいたうえで、県民の皆様の生活、三重県の経済を支えていただき、心から感謝いたします。
このような中、県民の皆様や事業者の皆様の“命と健康”、そして“経済と生活”を守るため、22日に「新型コロナウイルス感染症に関する三重県緊急総合対策」を取りまとめました。
県としては、この総合対策を基に、感染拡大の防止と医療提供体制の整備、事業の継続支援と雇用の維持、資金繰り対策・資金支援、中小・小規模事業者等への事業継続支援等に取り組むほか、学校の休業・再開を円滑に進めるための対応や地域経済・県民生活を立て直すための対策として観光事業者、農林水産業への支援等に取り組んでまいります。
緊急事態措置による移動の自粛や休業要請等により、県民の皆様の生活に多大なる影響を及ぼしていることは、重々承知していますが、ここで感染拡大阻止の手を緩め、三重県での感染者が増えることで、ご協力いただいた県民の皆様や事業者の皆様の努力が水泡に帰すことがあってはなりません。
県としての最大限の努力を尽くし、新型コロナウイルスの感染拡大阻止に取り組んでまいりますので、県民の皆様や事業者の皆様におかれましては、大変ご不便、ご迷惑おかけいたしますが、今回新たに示された“10のポイント”にもご留意いただき、引き続き、緊急事態措置による感染防止対策の徹底等5つのお願いにご協力いただきますようお願い申し上げます。
令和2年4月23日
三重県知事 鈴木 英敬
三重県知事 鈴木 英敬