政府の新型コロナウイルス感染症対策本部は、4月11日、「基本的対処方針」を改正し、緊急事態宣言が発出されている7都府県に限らず、全ての都道府県に対して、繁華街の接客を伴う飲食店等への外出自粛を強く促すよう要請しました。
本県ではこれまでも、移動の自粛や、「三つの密(密閉・密集・密接)」を避ける、人と人との間隔(ソーシャルディスタンス)を確保するなど、県民の皆様に感染拡大を防止するための行動変容をお願いしているところであります。
特に「三つの密」が濃厚な形で重なる場所であり、クラスターが発生しやすいことから、バーやナイトクラブなど、繁華街において夜間から早朝にかけて営業している接客を伴う飲食店や、カラオケ、ライブハウスなどの遊興施設等への外出を控えていただくことについて、改めて県民の皆様に、強くお願いしたいと思います。このような状況の周知のため、通常の街頭パトロールの際に、夜間外出されている方に対して声を掛けていただくよう、警察本部に対して協力要請を行いました。
感染拡大の防止には、接触機会の低減が有効とされています。県内においては感染経路が不明な事例は確認されていないものの、市街地など人が多く集まる場所に出かける際には今一度必要性を考え、慎重な行動を取っていただくようお願いします。
また、緊急事態宣言が発出されている都道府県の方が、当該都道府県からの要請や依頼をふまえず、三重県に来られているという状況も見受けられます。現状を十分にご理解いただき、お住まいの都道府県からの要請、依頼をふまえた適切な行動を、切にお願いをいたします。
県としましては、4月10日に、「三重県新型コロナウイルス 感染拡大阻止緊急宣言」を行い、新型コロナウイルスに関する対策に取り組む強い思いを発信させていただきました。今はとにかく、「オール三重」で感染拡大を阻止することが最も重要であります。
県民の皆様におかれましても、ご自身と大切な人の命を守るため、「三つの密」の徹底的な回避、感染拡大が続く地域への移動の自粛、人との接触機会の低減など、できる限りの感染拡大阻止にご協力をいただくよう、お願いします。
令和2年4月16日
三重県知事 鈴木 英敬
三重県知事 鈴木 英敬