3月10日、新型コロナウイルスに関して本県で2人目の感染者が確認され、それに関連する濃厚接触者の方などのPCR検査を進めていたところ、11日夜、新たに濃厚接触者5名の感染を確認し、本県における感染者は7名となりました。
今、判明している患者の方の年代、性別、職業などは以下のリンクをご確認ください。
https://www.pref.mie.lg.jp/YAKUMUS/HP/m0068000071_00014.htm
引き続き、感染拡大の防止、県民の皆さんの不安解消に向けて、強い危機感を持って取り組んでいきます。
今回新たに10日と11日に感染が確認された6名については、いずれも大阪市内のライブハウスでのイベントに参加された方に関連する近親者内での感染であり、かつ無症状またはすでに症状が軽快している状態と聞いています。
また、10日に感染が確認された方は、感染症指定医療機関に入院され、万全の感染対策がなされた状態で治療が進められており、11日に新たに感染が確認された5名についても、現在、本日中の入院に向け医療機関と調整しているところです。
県では現在、感染が確認された方やリストアップを続けている濃厚接触者の方の行動歴や健康状態等の確認を進めており、感染拡大の防止に向けて、積極的な調査と濃厚接触者全員のPCR検査の実施、健康フォローアップを迅速に行い、国や市町、医療機関、関係団体とも連携しながら、感染拡大防止について徹底して対応していきます。
また、患者の方に過度な精神的負担をおかけしないよう留意しながら行動歴などの把握に努めていますが、その中で県民の皆さんが対策をとっていただく上で重要な「リスク情報」については、
随時、早急かつ丁寧に、積極的に公表したいと考えています。
なお、大阪市内のライブハウスイベントの参加者については、感染の報告が他県においても複数確認されておりますので、当該イベントに参加された方は、症状の有無にかかわらず、最寄りの帰国者・接触者相談センターへ速やかにご相談ください。
現在、国内外において感染経路が不明な患者が発生し、政府の専門家会議でも、今まさに「瀬戸際」が続いているとの見解が示されるなど、感染拡大が止まることなく、予断を許さない状況が続いています。
今後、県内での新たな感染を発生させない、また感染を拡大させないためには、お一人おひとりの手洗いやうがい、手指の消毒などの感染症対策や十分な睡眠などの健康管理、また「換気が悪く」、「人が密に集まって過ごすような空間」などの不特定多数が接触するおそれのある場所を避けていただくことが重要となります。
新型コロナウイルス感染症については、人権侵害や誹謗中傷、風評被害が懸念されるほか、トイレットペーパーが不足するなど、事実に基づかない情報も、県民の皆さんの生活に影響を及ぼしています。「わからないから怖い」そんな思いの方が増加し、不安が不安を呼ぶ状態になってしまうと、社会が混乱することから、そのような状況を回避するためにも、正確な情報を迅速かつ的確に発信してまいりますので、県民の皆様におかれましても、個人や施設に対する偏見や差別を行わないよう、ご理解・ご協力をお願いいたします。
引き続き、県としても、県民の皆様の不安解消、感染拡大の防止に向けて、国や関係機関との連携を密にし、迅速かつ適切に患者の行動歴等に関する「リスク情報」に関する情報収集を徹底して行うなど、「オール三重」で感染拡大の防止に向けて全力を挙げて取り組みますので、県民の皆様におかれましても、既に感染予防に取り組んでいただいておりますが、ご自身の健康を守るため、大切な家族や友人の健康を守るため、改めて感染予防の徹底をお願いいたします。
令和2年3月12日
三重県知事 鈴木 英敬
三重県知事 鈴木 英敬