野生いのししによるCSFウイルスの拡散を防止するため、令和2年9月28日から、松阪市おいて、野生いのししに対する経口ワクチンの散布を実施します。松阪市では初めての散布となります。散布箇所は、85か所(経口ワクチン1,700個分)を計画しています。
1 経口ワクチン散布の概要
・時期 令和2年9月28日(月)から、概ね10日程度で散布・回収完了の見込み
・場所 松阪市にかかる山林及びその周辺地域 【別紙1】のとおり
・散布箇所 85か所に計1,700個の経口ワクチン散布を計画
※経口ワクチンは1か所あたり20個散布します。なお、散布箇所は、散布する場所の状況により調
整する場合があります。
※経口ワクチン散布実施スケジュールの詳細は【別紙2】のとおり。
【参考 これまでの散布状況】
市 町 散布実施回数 前回箇所数(延べ計) 前回個数 (延べ計)
桑名市 5回 46 (178) 920 (3,560)
いなべ市 5回 55 (290) 1,100 (5,800)
菰野町 5回 42 (162) 840 (3,240)
四日市市 5回 60 (257) 1,200 (5,140)
鈴鹿市 5回 50 (199) 1,000 (3,980)
亀山市 5回 52 (206) 1,040 (4,120)
伊賀市 2回 120 (160) 2,400 (3,200)
名張市 1回 30 (30) 600 (600)
津 市 1回 150 (150) 3,000 (3,000)
計605(1,632) 計 12,100 (32,640)
2 散布後の対応
・散布実施の5日後(最も早い箇所で10月3日(土)以降を予定)から各地域で経口ワクチン回収を
行い、野生いのししによる摂取状況を確認します。
・散布・回収完了日から10日間を置いて(10月18日(日)からを予定)、野生いのししのCSF
感染の有無や、経口ワクチンの有効性を確認するための調査捕獲を再開します。
・松阪市以外の経口ワクチン散布実施地域である、桑名市、いなべ市、菰野町、四日市市、鈴鹿市、亀
山市、伊賀市、名張市、津市の9市町については、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響によ
り、国が一元的に管理する経口ワクチンの輸入が遅れている影響で、今回の夏期散布は実施しませ
ん。今後の散布実施については、国と協議のうえ、時期や、地域、箇所等の検討を進めます。
3 報道機関へのお願い
・経口ワクチンの散布は、野生いのししの誘引への影響やCSFウイルスの拡散の恐れなどを踏まえ、
必要最小限の人数で行う必要があることから、散布場所での取材については、自粛いただきますよ
う、お願い申し上げます。
4 その他
・経口ワクチンは、国の食品安全委員会で安全と評価された成分や食品からできており、安全であると
評価されたものです。
・CSFは、豚、いのししの病気であり、人に感染することはありません。また、感染豚の肉が市場に
出回ることはありません。仮に、感染した豚やいのししの肉を摂取しても人体に影響はありません。