令和3年度の県内児童相談所における児童虐待相談対応件数は、2,147件(前年度比△168件、△7.3%)となり、7年ぶりに減少に転じました。
なお、詳細については下記のとおりです。
記
1 件数
[児童相談所ごとの件数]
北勢児童相談所 835件(対前年度比△131件、△13.6%)
鈴鹿児童相談所 400件(対前年度比 +20件、 +5.3%)
中勢児童相談所 505件(対前年度比 △42件、 △7.7%)
南勢志摩児童相談所 122件(対前年度比 △10件、 △7.6%)
伊賀児童相談所 216件(対前年度比 +15件、 +7.5%)
紀州児童相談所 69件(対前年度比 △20件、△22.5%)
[相談種別ごとの件数]
心理的虐待 1,067件(対前年度比△135件、△11.2%)
身体的虐待 622件(対前年度比 △25件、 △3.9%)
保護の怠慢・拒否(ネグレクト)
420件(対前年度比 △15件、 △3.4%)
性的虐待 38件(対前年度比 +7件、+22.6%)
[相談経路ごとの件数]
警察 647件(対前年度比 △98件、△13.2%)
市町の機関 596件(対前年度比△136件、△18.6%)
近隣・知人 302件(対前年度比 +25件、 +9.0%)
学校等 184件(対前年度比 +5件、 +2.8%)
家族(虐待者以外) 94件(対前年度比 +32件、+51.6%)
※ 相談経路については、上位5位までを記載
[主な虐待者ごとの件数]
実父 912件(対前年度比△114件、△11.1%)
実父以外の父親 119件(対前年度比 +14件、+13.3%)
実母 1,065件(対前年度比 △45件、 △4.1%)
実母以外の母親 11件(対前年度比 +2件、+22.2%)
その他 40件(対前年度比 △25件、△38.5%)
[被虐待児童の年齢ごとの件数]
3歳未満 466件(対前年度比 △30件、 △6.0%)
3歳~就学前 399件(対前年度比 △56件、△12.3%)
小学生 734件(対前年度比 △92件、△11.1%)
中学生 334件(対前年度比 +3件、 +0.9%)
高校生、その他 214件(対前年度比 +7件、 +3.4%)
2 相談の特徴
(1)平成27年度以降6年連続で増加していた虐待件数が7年ぶりに減少しましたが、過去3番目に多い件数となっています。
(2)近年の傾向としては、相談種別ごとの件数のうち、心理的虐待の割合が最も大きく、令和3年度においても全体の約5割を占めています。
(3)なお、心理的虐待の件数については、令和2年度と比べて135件減っており、全体の件数減少に影響しています。
(4)相談経路別では、警察、市町の機関からの相談が減少しましたが、依然としてどちらも上位を占めています。
今後も、市町、警察、学校、医療機関等の関係機関との連携を一層強化し、児童虐待の未然防止や早期発見・対応に努める必要があります。