令和2年度の県内の児童相談所における児童虐待相談対応件数は、下記のとおりです。
記
1 件数
令和2年度の県内の児童相談所における児童虐待相談対応件数は、2,315件(前年度比+86件、+3.9%)となり、過去最多件数を更新しました。
〔児童相談所ごとの件数〕
北勢児童相談所 966件(対前年度比+152件、+18.7%)
鈴鹿児童相談所 380件(対前年度比△72件、△15.9%)
中勢児童相談所 547件(対前年度比+72件、+15.2%)
南勢志摩児童相談所 132件(対前年度比△35件、△21.0%)
伊賀児童相談所 201件(対前年度比△43件、△17.6%)
紀州児童相談所 89件(対前年度比+12件、+15.6%)
〔相談種別ごとの件数〕
心理的虐待 1,202件(対前年度比+141件、+13.3%)
身体的虐待 647件(対前年度比△42件、△6.1%)
保護の怠慢・拒否(ネグレクト)
435件(対前年度比△5件、△1.1%)
性的虐待 31件(対前年度比△8件、△20.5%)
〔相談経路ごとの件数〕
警察 745件(対前年度比+162件、+27.8%)
市町の機関 732件(対前年度比△79件、△9.7%)
近隣・知人 277件(対前年度比+5件、+1.8%)
学校等 179件(対前年度比+19件、+11.9%)
県の機関 117件(対前年度比△15件、△11.4%)
※ 相談経路については、上位5位までを記載
〔主な虐待者ごとの件数〕
実父 1,026件(対前年度比+85件、+9.0%)
実父以外の父親 105件(対前年度比+16件、+18.0%)
実母 1,110件(対前年度比△15件、△1.3%)
実母以外の母親 9件(対前年度比+1件、+12.5%)
その他 65件(対前年度比△1件、△1.5%)
〔被虐待児童の年齢〕
3歳未満 496件(対前年度比+7件、+1.4%)
3歳から未就学 455件(対前年度比+14件、+3.2%)
小学生 826件(対前年度比+28件、+3.5%)
中学生 331件(対前年度比+19件、+6.1%)
高校生、その他 207件(対前年度比+18件、+9.5%)
2 相談の特徴
(1)平成27年度以降6年連続で虐待件数が増加し過去最高を更新していますが、増加率は鈍化しています。
(2)近年、心理的虐待が増加傾向にあり、令和2年度も同様に大きく増加しました。
(3)相談経路別では警察が大きく増加し首位になりました。心理的虐待の増加は警察からの相談の伸びが大きく寄与しています。
(4)市町の機関からの相談(学校や保育所等が市町に寄せた相談を市町が児童相談所に相談した場合も含む)は、今回減少し、警察に次ぐ2番目に多い相談経路となりました。
今後も、市町、警察、学校、医療機関等の関係機関との連携を一層強化し、児童虐待の未然防止や早期発見・対応に努める必要があります。