令和元年度の県内の児童相談所における児童虐待相談対応件数は、下記のとおりです。
記
1 件数
令和元年度の県内の児童相談所における児童虐待相談対応件数は、2,229件(前年度比155件増、+7.5%)となり、過去最多件数を更新しました。
〔児童相談所別件数〕
北勢児童相談所 814件(対前年度比42件増、+ 5.4%)
鈴鹿児童相談所 452件(対前年度比62件増、+15.9%)
中勢児童相談所 475件(対前年度比35件増、+ 8.0%)
南勢志摩児童相談所 167件(対前年度比19件増、+12.8%)
伊賀児童相談所 244件(対前年度比 3件増、+ 1.2%)
紀州児童相談所 77件(対前年度比 6件減、△ 7.2%)
※ 北勢児童相談所の鈴鹿・亀山地域担当を独立させ、鈴鹿児童相談所を平成31年4月1日に新設しました。このため、鈴鹿児童相談所の対前年度比は平成30年度の北勢児童相談所の鈴鹿・亀山地域における件数(390件)と比較した値を記載しています。また、北勢児童相談所の対前年度比は鈴鹿・亀山地域を除いた件数(772件)と比較した値を記載しています。
〔相談種別別件数〕
心理的虐待 1,061件(対前年度比122件増、+13.0%)
身体的虐待 689件(対前年度比 80件増、+13.1%)
保護の怠慢・拒否(ネグレクト)
440件(対前年度比 66件減、△13.0%)
性的虐待 39件(対前年度比 19件増、+95.0%)
〔相談経路別件数〕
市町の機関 811件(対前年度比69件増、+ 9.3%)
警察 583件(対前年度比77件増、+15.2%)
近隣・知人 272件(対前年度比23件増、+ 9.2%)
学校等 160件(対前年度比15件減、△ 8.6%)
県の機関 132件(対前年度比28件増、+26.9%)
※ 相談経路については、上位5位までを記載
2 相談の特徴
(1)平成30年度分から2,000件を超える水準となっていたところ、令和元年度分はさらに増加し、過去最多件数となりました。
(2)相談種別別では、心理的虐待が大きく増加(122件増)しており、引き続き子どもが同居する家庭における配偶者に対する暴力や被虐待児のきょうだいが虐待行為を目撃する事案について、通告が実施されていると考えます。
(3)相談経路別では、市町の機関及び警察で146件の増加となっています。また、総対応件数が5年前の平成26年度比で1,117件増加(平成26年度:1,112件→令和元年度:2,229件)している中で、市町の機関、警察、近隣・知人、学校等の4つの経路からの相談が平成26年度比で1,018件増加(平成26年度:808件→令和元年度:1,826件)し、この間の増加分の大半を占めています。
要保護児童の適切な保護や要支援児童等への適切な支援を図るため市町に設置されている要保護児童対策地域協議会などを通じて、様々な関係機関との幅広い情報共有、連携をさらに図り、虐待の未然防止に努めていく必要があります。