平成30年度の県内の児童相談所における児童虐待相談対応件数は、下記のとおりです。
記
1 件数
平成30年度の県内の児童相談所における児童虐待相談対応件数は、2,074件(前年度比404件増、+24.2%)となり、過去最多件数を更新しました。
〔児童相談所別件数〕
北勢児童相談所 1,162件(対前年度比194件増、+20.0%)
中勢児童相談所 440件(対前年度比 90件増、+25.7%)
南勢志摩児童相談所 148件(対前年度比 23件増、+18.4%)
伊賀児童相談所 241件(対前年度比 92件増、+61.7%)
紀州児童相談所 83件(対前年度比 5件増、+ 6.4%)
〔相談種別別件数〕
心理的虐待 939件(対前年度比261件増、+38.5%)
身体的虐待 609件(対前年度比 67件増、+12.4%)
保護の怠慢・拒否(ネグレクト)
506件(対前年度比 85件増、+20.2%)
性的虐待 20件(対前年度比 9件減、△31.0%)
〔相談経路別件数〕
市町の機関 742件(対前年度比 56件増、+ 8.2%)
警察 506件(対前年度比154件増、+43.8%)
近隣・知人 249件(対前年度比 78件増、+45.6%)
学校等 175件(対前年度比 17件増、+10.8%)
県の機関 104件(対前年度比 6件増、+ 6.1%)
※ 相談経路については、上位5位までを記載
2 相談の特徴
(1)平成24年度分から1,000件を超える水準となっていましたが、平成30年度分は初めて2,000件を超える過去最多件数となりました。
(2)件数の増加要因として、平成30年3月の東京都目黒区及び平成31年1月の千葉県野田市における虐待死亡事案が大きく報道されたこと、また、それを受けて国が行った児童虐待防止の緊急総合対策等により、関係機関との連携強化が進むなど、社会全体の児童虐待に対する関心の高まりによる積極的な通告が実施されたことが考えられます。
(3)相談種別別では、心理的虐待が大きく増加(261件増)しており、引き続き警察等からDV家庭における児童への心理的虐待事案の通告が実施されていると考えられます。