平成23年4月に施行された「三重県子ども条例」に基づき、子どもを取り巻く環境や子どもと大人の関わりなどの意識や状況等についてアンケート調査を実施し、その結果を中心に取りまとめた「みえの子ども白書2019」を作成しました。
この白書は、「希望がかなうみえ 子どもスマイルプラン」のめざすべき社会像である「結婚・妊娠・子育てなどの希望がかない、すべての子どもが豊かに育つことのできる三重」の実現に向けた取組の参考とします。
なお、みえの子ども白書は、平成24年3月の「みえの子ども白書2012」、平成28年2月の「みえの子ども白書2016」に続き3回目の刊行となります。
1 主な調査結果
(1)家庭や地域の大人との関係と自己肯定感
「家庭や地域、学校などで大切にされている」「親などの大人は自分のことをわかってくれている」
と思う子どもほど「自分のことが好き」と答える割合が高い。
(2)子どもと大人の意識の差
自分の子どもについて、保護者が「子どもが家庭や地域、学校などで大切にされている」、「親など
が子どものことをわかっている」、「悩み等を家の人に話をしている」と考える割合のほうが、子ども
がそのように考える割合よりも高い。
(3)悩みを話せる存在の重要性
子どもが困ったことや悩みがあったとき家の人や誰かに相談することと、自己肯定感や家庭・地域等
で「大切にされている」と感じることに関係性がみられる。
(4)地域における子育てに関する活動
子育てにおいて近所・地域の支えは重要と考える人が大多数で、保護者からのニーズもあるなか、子
育てに関する活動について、情報がないために活動に関わる機会がない人や、参加したいけれどもどの
ような活動がよいかわからない人が一定数いる。
2 配布先等
(1)発行部数 【本冊】1,500部、【概要版】12,000部
(2)配布先 県内の学校(小学校、中学校、高等学校、特別支援学校)、市町など
3 今後の活用
県では、子どもたちの笑顔や子育ての喜びあふれる地域社会づくりに向けて、本白書の内容も踏まえ、関係部局とも連携を図りながら取組を進めるとともに、県民の皆さんに、家庭や地域、学校などにおける子どもとの関わり等について考えていただけるよう、さまざまなイベントの機会を通じて白書の内容を周知していきます。
4 参考(アンケート調査の概要)
(1)調査時期 平成30年7月から8月
(2)調査件数等
〇子ども調査 4,595件
・小学5年生:市町ごとに市町立小学校各1校、特別支援学校3校、私立小学校1校の児童
・中学2年生:市町ごとに市町立中学校各1校、特別支援学校3校、私立小学校1校の生徒
・高校2年生:県立高等学校11校、特別支援学校3校、私立高等学校1校の生徒
〇保護者調査 3,020件
上記の小学5年生、中学2年生の保護者
〇県民調査 1,472件
各市町の選挙人名簿に基づき無作為抽出