図書館を活用した探究的な学びやリラックスして読書ができるよう、図書館のリニューアルや読書に関するイベントなどに取り組み、生徒の皆さんが、より行きたくなる図書館づくりを推進するため、令和5年度の重点事業である「本を読もう!読書活動推進事業」のモデル校7校を決定しました。
1 本事業の概要
県立学校において図書館を活用した探究的な学びや授業づくりが進められるよう、モデ
ル校が自校に応じた図書館リニューアル計画を策定し、図書館の環境整備や放課後の閉館
時間の延長、読書に関わるイベント等に取り組みます。
2 選定方法
県立学校から提出されたエントリーシートをもとに県教育委員会選定委員会により「目
標設定」、「事業内容」、「事業効果」、「組織体制」、「実現性」の5つの審査基準に
基づき評価し、モデル校として選定しました。
3 選定したモデル校(主な取組内容)
○いなべ総合学園高等学校
生徒主体のビブリオバトルや、哲学的な問いに対して、対話により考えを深めていく
活動等を企画・運営し、本や図書館を通じて他者を理解する機会を設け、多様な考え
方を持つ生徒の居場所にします。
○津高等学校
Web上で気軽に本の感想を共有できる「津高生の推し本」データベースの構築など、
生徒同士が本に興味を持って互いに薦め合うことができるようにします。
○久居農林高等学校
リビングコースや食品コース等の生徒の多様なアイデアを取り入れ、図書館カフェの
開催など、各コースの特色を活かした学習の成果を発表する場を設けます。
○伊勢工業高等学校
地域と連携してものづくりを進めている「高校生工務店」の取組を広げるため、生徒
同士のディスカッションや成果発表のためのコミュニケーションスペースを生徒がレ
イアウトを考えてつくります。
○鳥羽高等学校
地域ゆかりの作家・江戸川乱歩作品のビブリオバトルと合わせて、フィールドワーク
やイベントを開催するとともに、地域資料や専門書コーナーを拡充します。
○伊賀白鳳高等学校
外国にルーツのある生徒など、すべての生徒の基礎学力の向上のため、図書館で実施
していた自主学習の場を、NPO法人等地域の方やALTとの交流の場をつくる等、生徒
の視野を広げ、多様な価値観を学ぶ場として発展させます。
○木本高等学校
イベントの開催やボードゲームの設置、館内での飲食を一部可能にするなど、図書館
利用の定着を図るとともに、定時制の生徒や地域の方の利用を促進します。
※各学校の取組内容については、変更する場合があります。
4 本を読もう!読書活動推進事業の進め方
学校長のマネジメントのもと、司書・司書教諭や図書館担当教諭が中心となり、生徒や
家庭、地域の代表者等による「学校図書館リニューアルチーム」を結成し、ハード面の整
備や学校図書館イベントの開催、図書館サポーターによる図書館運営協力など、学校図書
館のリニューアルに取り組みます。また、その成果を踏まえて「県立学校図書館活性化ア
クションプラン」を策定し、令和6年度以降、全ての県立学校で学校図書館をベースとし
た読書推進活動に取り組めるようにします。
5 今後のスケジュール
・6月中旬 学校図書館リニューアルチーム発足
・7月中旬 学校図書館リニューアル計画策定
・7月下旬 学校図書館リニューアル着手
・9月以降 学校図書館イベントの開催
アクションプラン及び評価指標等の検討開始
・3月上旬 モデル校による取組事例集の作成
・3月下旬 アクションプランの策定、配付
※当課で想定したモデル校の基本的なスケジュールを記載しています。