三重県教育委員会では、伊賀市緑ヶ丘地域において、児童生徒による通学路の危険箇所の調査及びリス
トアップ並びにデジタル安全マップづくりを行うとともに、高校生による小中学校への出前授業などに取
り組みます。
なお、この取組では、県教育委員会が委嘱する学校安全アドバイザー(以下、「アドバイザー」とい
う)が、児童生徒の活動を支援するとともに、実践地域の学校で教職員対象の防犯や交通安全に関する研
修を行います。
1 実践地域
伊賀市緑ヶ丘地域(県立伊賀白鳳高等学校を拠点校とし、通学路を共有する伊賀市立緑ヶ丘中学校と伊
賀市立上野東小学校の3校により取組を行います。)
2 取組内容
○ 危険箇所のリストアップ(7月から9月)
伊賀白鳳高等学校(生徒会等)、緑ヶ丘中学校(1年生)、上野東小学校(3年生)の児童生徒
が、通学時等において防犯上や交通安全上で危険と感じる箇所を撮影し、その写真と理由を添えて
学習端末を用いて、マップに印を付けデータ化します。リストアップした危険箇所については児童
生徒とアドバイザーが現地調査を行います。
○ アドバイザーによる防犯及び交通安全研修の実施(9月末)
調査結果等をふまえて、アドバイザーによる3校合同の教職員対象の防犯及び交通安全研修を伊
賀白鳳高等学校で行います。
○ 危険箇所の確認とデジタル安全マップづくり(10月から12月)
各校で、児童生徒が、アドバイザーからの助言を基に、マップ上のデータを整理します。整理さ
れたマップを高校生が1つのデジタル安全マップに合成します。
○ 高校生による小中学校への出前授業とマニュアル作成(12月から2月)
伊賀白鳳高等学校の生徒が、合成したデジタル安全マップを活用して、小中学校で出前授業を実
施します。
また、他校でもマップを作成できるように、同校の生徒が「デジタル安全マップ作成マニュア
ル」を作成します。
3 成果物の活用等について
作成したマップは、実践地域の学校のホームページに掲載し、児童生徒が学習端末で危険箇所を確認で
きるようにします。また、保護者や警察署等と共有し児童生徒の見守り強化につなげます。
市町等教育委員会の指導主事や県立学校の生徒指導担当者が集まる会議において、取組の成果と課題を
共有するとともに「デジタル安全マップ作成マニュアル」を配付することで、マップづくりの普及を図
り、防犯教育及び交通安全教育を推進します。