三重県では、児童生徒が安心して学習その他の活動に取り組むことができるよう、学校の内外を問わずいじめが行われなくなるようにすること等を基本理念とした「三重県いじめ防止条例(以下、条例)」を平成30年4月から施行し、今年で5年目を迎えました。条例では、いじめの防止に関する県民の理解を深め、社会総がかりでいじめの問題を克服するため、毎年4月及び11月をいじめ防止強化月間としています。
本年11月のいじめ防止強化月間における主な取組は、次のとおりです。
1 県教育委員会の取組
(1)三重交通バスにおけるキャンペーン
①いじめ防止キャンペーンバス
・三重交通のバスに、高校生がいじめ防止をテーマにしたペイントを施す
・2台(中勢営業所1台、伊賀営業所1台)提供
・津商業高校美術部と名張高校美術部が制作を担当
・キャンペーンバスは、11月1日(火)から津市内と名張市内を走行し、いじめ防止強化月間
(11月)後も走行予定
・キャンペーンバスの完成お披露目会
<名張高校美術部が制作したキャンペーンバス>
日時:10月27日(木)16時から16時30分
場所:三重交通株式会社 伊賀営業所
(名張市西田原字大野田450)
<津商業高校美術部が制作したキャンペーンバス>
日時:10月31日(月)16時から16時30分
場所:三重交通株式会社 中勢営業所
(津市あのつ台4丁目1番1)
②県内を走る三重交通の路線バスの車内に、津商業高校生徒会が制作(デザイン)したいじめ防止ポ
スターを掲示
(2)いじめ防止キャンペーントレイン
・伊勢鉄道の列車(1編成)の前後に、稲生高校美術部の生徒が作成したいじめ防止ヘッドマークをつ
けて走行
・11月1日(火)から30日(水)まで、ヘッドマークをつけて走行
(3)伊賀FCくノ一三重(女子サッカー)ファン感謝デーでの啓発活動
実施日:11月5日(土)11時から14時
場 所:上野運動公園
内 容
・会場にブースを設置し、くノ一の選手と伊賀白鳳高校サッカー部の部員が来場者に呼びかけ、
メッセージボードにいじめ防止応援メッセージを書いてもらうとともに、株式会社マスヤグルー
プ本社提供の「STOP!いじめ」のシールを貼ったおにぎりせんべいと、ピンク色のマスク、啓
発チラシを配布する。
・感謝デーの中で、くノ一の選手とチームのマスコットキャラクターのくのんちゃんが、11月は
いじめ防止強化月間であることといじめ防止に向けたメッセージを来場者に伝える。
(4)デジタルサイネージを活用した啓発活動
三重ホンダヒート(男子ラグビー)の協力を得て、15秒間の動画を作成し、11月1日(火)から
30日(水)までの間、以下で放映
①郵便局
場所:桑名、近鉄四日市駅前、白子、津中央、久居、松阪、伊賀、上野、名張の各郵便局
②イオン津南
(5)ショッピングセンターでのいじめ防止啓発イベント
実施日:11月12日(土)13時から15時35分
場 所:イオン津南 みなみの広場
内 容:<当日のスケジュール>
13時00分から13時05分 オープニング(挨拶、日程説明)
13時05分から13時30分 【第1部】四日市南高校吹奏楽部による「いじめ防止演奏会」
14時00分から14時40分 【第2部】三重ホンダヒート(ラグビー選手)による「いじめ防
止授業」
15時00分から15時20分 【第3部】名張青峰高校書道部による「いじめ防止書道パフォー
マンス」
15時30分から15時35分 エンディング(挨拶)
※各部終了後、会場内でそれぞれの出演者がピンク色のマスクと啓発チラシを配布
(6)コンビニエンスストアに「いじめ防止強化月間」のポスター掲示
県内ローソン 約150店舗
(7)街頭啓発活動
以下の駅前で、啓発活動(ピンク色のマスクと啓発チラシを配布)を実施
<近鉄・JR津駅>
日 時:11月1日(火)7時30分~8時10分
参加者:三重ホンダヒート(ラグビー選手)、津商業高校の生徒、県教育委員会職員
<近鉄名張駅>
日 時:11月 4日(金)7時30分~8時10分
参加者:伊賀FCくノ一三重(サッカー選手)、名張高校の生徒、県教育委員会職員
<近鉄四日市駅>
日 時:11月 8日(火)7時30分~8時10分
参加者:PEARLS(ラグビー選手)、四日市商業高校の生徒、県教育委員会職員
<近鉄宇治山田駅>
日 時:11月10日(木)7時30分~8時10分
参加者:FC.ISE-SHIMA(サッカー選手)、伊勢工業高校の生徒、県教育委員会職員
2 学校の取組例
・生徒会役員がいじめ防止の標語を全校生徒に募集し、文化祭で作品を紹介して賞を授与する。応募され
た標語は校内に掲示する。
・全校生徒がピンク色のマスクや生徒が制作した缶バッチを身につけ、いじめ防止の機運を高める。
・生徒会役員が、文化祭でピンクシャツ運動の趣旨を全校生徒に説明し、校内にあるピンク色のものを
写真撮影するイベントを開催することで、生徒一人ひとりにいじめは許されないことを意識づける。
・生徒がいじめ防止メッセージ動画を作成して、自校のホームページ等で発信する。
3 いじめ防止応援サポーターの取組例
学習塾でいじめ防止7か条をつくり、それを教室に掲示して児童生徒に周知したり、スポーツクラブの
指導員が、児童生徒にいじめ防止に係る講話を行い、練習中の児童生徒の見守りを強化するなど、これ
まで実施していた取組を継続するとともに、新たに以下の取組を行う。
・自社でいじめ防止の看板を制作して、会社の前に設置することで、社員だけでなく来客者にもいじめ防
止を啓発する。
・社員の意識を高めるため、社員が作成したバッチを全社員で身につけ、全体写真を撮影し、それをホー
ムページやSNSに掲載する。
・期間中の週1回、社員が自身の子どもの悩み等を聞く日を設ける。
・自社商品を販売するショッピングセンターの商品棚に、いじめ防止の飾りつけを行い啓発する。
※いじめ防止応援サポーターとは、社会全体でいじめの防止等に取り組むとともに、子どもたちが安心
して過ごすことができる環境をつくるため、県内の事業者・団体等を「いじめ防止応援サポーター」
として登録し、サポーターとの連携のもと各地域でのいじめ防止の促進と機運を高める取組を進めて
います。