三重県教育委員会では、津市久居地域をモデル地域として、児童生徒による通学路の危険箇所のリストアップや高校生による小中学校への出前授業などに取り組みます。
なお、この取組では県教育委員会の委嘱する学校安全アドバイザー(以下、「アドバイザー」という)が、児童生徒の活動をサポートするとともに、モデル地域内の学校で教職員対象の防犯や交通安全に関する研修等を行います。
1 モデル地域
津市久居地域(県立久居農林高等学校を拠点校とし、通学路を共有する津市立久居中学校と津市立誠
之小学校の3校により取組を行います。)
2 取組内容
○ 学校における危険箇所のリストアップ(9月)
モデル地域の久居農林高校(1学年と生徒会等)、久居中学校(1学年と生徒会等)、誠之小学
校(高学年)で、児童生徒が通学時や普段の活動等において防犯や交通安全上危険と感じる箇所に
ついて学習端末を用いて学校周辺地図に印を付け、その理由を書き出します。
○ リストアップされた危険個所に基づく現地調査・安全マップづくり(10月から11月)
久居農林高校と久居中学校の生徒会等の生徒が、児童生徒のリストアップした危険箇所を基にア
ドバイザーとともに現地調査を行います。その結果をふまえて久居農林高校の生徒会等の生徒が中
心となり学校周辺の安全マップを作成します。
○ 高校生による小中学校への出前授業(12月から1月)
久居農林高校の生徒会等の生徒が、現地調査の結果を基に作成した安全マップ等を用いて、久居
中学校と誠之小学校で防犯及び交通安全に関する出前授業を行います。
○ アドバイザーによる防犯教育・交通安全教育の推進(2月)
アドバイザーが、モデル地域で行った通学路の現地調査の結果に基づいて、各学校で教職員対象
の研修等を行います。
3 成果の活用について
モデル地域での取組や安全マップは、モデル地域内の自治会や警察等と共有し、児童生徒の見守りの
強化を依頼します。また、三重県のホームページや各学校のホームページに掲載するとともに、学習端
末から児童生徒が危険箇所を確認できるようにします。学校関係者に対しては、市町教育委員会の指導
主事が参加する事業成果報告会(2月開催)で共有するとともに、県立学校の生徒指導担当者が集まる
会議(1月開催)でも共有し、取組の成果や課題を踏まえた防犯教育及び交通安全教育を各校で実施す
るよう働きかけます。