社会総がかりでいじめの問題を克服し、いじめ防止の気運の醸成を図るため、県内の中学生と高校生が、専門家の指導・助言を得て、いじめ防止をテーマとする小学生対象の紙芝居「とびだしたスーパーボールちゃん」を創作しました。
紙芝居を創作した中学生と高校生が小学校を訪問し、読み聞かせ上演会を開催します。
1 日時等
〇 日時:令和4年3月10日(木)13時35分から14時20分まで
場所:川越町立川越北小学校
対象:2年生2クラス 計68人
〇 日時:令和4年3月14日(月)13時45分から14時30分まで
場所:川越町立川越南小学校
対象:2年生2クラス 計61人
2 紙芝居の内容(全12枚)
(1枚目)ボール小学校でキャンプに行くことになりました。スーパーボールちゃんもウキウキしてバス
に乗り、キャンプへ出発します。
(2枚目)みんなが押し合い、バスがゆれたため、スーパーボールちゃんはイスから落ちて、バスの中で
弾んでしまいます。
(3枚目)スーパーボールちゃんは、みんなから「ふざけんな」「跳ねすぎて、むかつく」などの嫌なこ
とを言われ、バスの窓から押し出されてしまいます。
(4枚目)スーパーボールちゃんは、外で自由にしている方が楽しくなって、そのまま弾んでいきます。
(5枚目)飛び跳ねることが大好きなスーパーボールちゃんに、次々と新しい出会いがあります。
(6枚目)スーパーボールちゃんは、リンゴとみかんから一緒に木にぶらさがらないかと言われます。
(7枚目)スーパーボールちゃんは、ゴルフをしているタコに「へたくそね。」と嫌なことを言ってしま
います。
(8枚目)川に向かって飛び跳ねて行ったスーパーボールちゃんは、魚に食べられそうになります。
(9枚目)スーパーボールちゃんは、意図せず、魚の口から脱出することができます。
(10枚目)スーパーボールちゃんは、月から「飛び跳ねられて、うらやましい」と言われ、うれしくな
ります。
(11枚目)スーパーボールちゃんは、キャンプ場のみんなのもとへ戻ります。
(12枚目)帰りのバスで、スーパーボールちゃんはみんなに何があったのか聞かれますが、一言では言
えないと答えます。みんなは、キャンプの思い出を話しているうちに、疲れて眠ってしまいました。
3 紙芝居完成までの取組
中学生が1年生2人、2年生2人、3年生1人、高校生が1年生3人、2年生1人の合わせて9人の
メンバーで活動し、次の6回のワークショップを開催しました。
第1回 7月28日(水) 取組の趣旨説明、専門家から紙芝居の魅力の解説と実演
第2回 8月 4日(水) いじめの問題についてグループ討議
第3回 10月17日(日) あらすじとキャラクターの検討
第4回 11月 7日(日) 原稿と絵の創作
第5回 12月11日(土) 原稿と絵の創作
第6回 1月 8日(土) 原稿と絵の仕上げ、完成
<メンバーからのメッセージ>
「いじめはいけない」ことは、だれもが分かっています。でも、いじめは起きています。メンバーの
話し合いで、「いじめている人が、いじめていることに気づいていない」ことが原因の一つだという結
論にたどりつき、これをテーマに紙芝居をつくりました。
この紙芝居を見て、もしかしたら自分の言葉や行動が「いじめかもしれない」という思いを持った
り、いじめられている人を助けられるようになったりしてほしいです。私たちもいじめに気づき、止め
られるように行動していきます。
4 上演後の取組
小学生は、紙芝居から感じたことや考えたことをまとめ、発表し合うことでいじめについて理解を深
めます。また、中学生と高校生は、小学生との交流を通じて、いじめ防止の意識をさらに高めます。
5 支援いただいた専門家
増田 喜昭 子どもの本専門店メリーゴーランド店主・絵本塾主宰
つつみ あれい 絵本作家
6 その他
〇 新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況によっては、オンラインで上演会を実施します。
〇 創作した紙芝居は、保育実習を行う県立学校や読み聞かせを行う図書館等で活用できるよう配付する
とともに、県教育委員会のホームページに掲載します。