三重県教育委員会では、国の「スクールロイヤーの活用に関する調査研究」事業を活用し、三重弁護士会と連携して、平成29年度に教材「いじめ事例別ワークシート」を作成しました。このたび、平成30年度に公立小中高等学校18校で実施してきた、いじめ防止のための出前授業を担当した弁護士や、有識者等から助言を得て、いじめ防止の授業のモデルプラン「考え、話し合い、学び合ういじめ防止の授業に向けて~『いじめ事例別ワークシート』の活用~」を作成しました。
1.モデルプラン作成の目的とねらい
今回新たに作成したモデルプランは、教材「いじめ事例別ワークシート」を活用したいじめ防止の授業
が一層効果的なものとなるよう、学校現場での具体的な活用方法や授業の進め方を示したものです。
(教材「いじめ事例別ワークシート」とは)
平成29年度に三重県教育委員会が三重弁護士会と連携して作成した、いじめ防止のための教材
2.主な内容
①効果的ないじめ防止の授業に向けた留意点
②教材「いじめ事例別ワークシート」を活用したいじめ防止の授業の進め方
③指導例
小学校 :事例「意図せずに相手を傷つけてしまうケース」 (中・高学年)
中学校 :事例「いじめにより学校を欠席するケース」
高等学校:事例「いじめを生まない、傍観者を作らない学級づくり」
3.特色
・ 校種別の指導例には、実際に出前授業を担当した弁護士からの助言に基づき、ロールプレイを見て児
童生徒が考え、話し合う内容とするなど、弁護士による出前授業で得られた知見を取り入れています。
(モデルプランの4ページから6ページ)
・ いじめ防止のための授業の留意点や進め方、校種別の指導例に加え、授業時に児童生徒の疑問に答え
ていくための質問及び回答例を掲載しています。(モデルプランの7ページ)
・ 教員が、より効果的にいじめ防止のための授業を進められるよう、実際に多くの弁護士がいじめ予防
授業で行っている説明内容を紹介しています。(モデルプランの8ページ)
4.今後について
作成したモデルプランは、県内国公私立学校に配付し、各学校におけるいじめ防止に向けた取組への活
用を促すとともに、今後も引き続き三重弁護士会と連携して出前授業を行っていきます。
(配布先)
県内公立592校(小・中・高・特別支援学校等)
県内私立 33校(小・中・高・特別支援学校等)
県内国立 5校(小・中・特別支援学校等)