三重県・三重県教育委員会では、令和6年3月に教育の新しい指針として、「三重県教育ビジョン」を策定しました。その基本施策の1つに、いじめや暴力のない学び場づくりとして、子どもたちが自らいじめについて考え話し合い、主体的にいじめ防止に向けて行動できる力を育成する取組があります。そこで、県教育委員会は、今年度新たに、いじめ予防につながる授業の実証事業を委託事業者と連携し、次のとおり実施します。
1 目的
子どもたちが、いじめをなくす行動につながる道徳性を身につけることができるよう、これまで取り
組んできた道徳教育に加えて、自他の立場や感じ方、考え方などの違いをおおむね理解できるようにな
る小学校第3学年及び第4学年の児童を対象に、理論に基づくいじめ予防につながる授業の実証事業を
行います。
2 期間
令和6年6月3日(月)から令和7年2月28日(金)まで
3 実施校
・朝日町立朝日小学校(三重郡朝日町大字柿750)
・津市立安濃小学校(津市安濃町内多451)
4 取組内容
①授業
・朝日小学校 第4学年(2学期から実施)
・安濃小学校 第3学年(1学期は6月14日、6月21日、7月4日、2学期以降も実施)
道徳教育(「特別の教科 道徳」、特別活動等)の中で、児童がいじめに至らない人との関わり方
を学んだり自己を見つめたりすることで、いじめを未然に防ぎ、よりよい生き方を実践する力を育む
ことができる授業を全12回行います。
②教員研修
・朝日小学校(8月1日)
・安濃小学校(8月27日)
委託事業者所属の講師が、それぞれの学校において、夏季休業中等に行います。理論を学んだり、
授業モデルの実践方法を体験し学んだりする研修を行います。
③保護者講演会
・朝日小学校(2学期予定)
・安濃小学校(6月28日)
委託事業者所属の講師が講演会を各学校1回ずつ実施します。保護者が本プログラムの趣旨を理解
し、学校と家庭が連携して取り組むことで、いじめ予防が達成できると考えます。
④成果の検証
実施校は、児童、保護者、学校へのアンケート等により成果について検証し、県内小中学校に横展
開し、全教職員が成果を活用できるよう取り組みます。
5 その他
実施校に取材する場合は、小中学校教育課まで、御連絡ください。