三重県立四日市工業高等学校が、「ものづくり日本大賞」のものづくりの将来を担う高度な技術・技能分野の青少年支援部門にて文部科学大臣賞を受賞しました。
今回、高等学校では全国で唯一の受賞校であり、同賞の受賞は本県では初めてのこととなります。
1.「ものづくり日本大賞」について
・ ものづくり日本大賞は、我が国の産業・文化を支えてきた「ものづくり」を継承・発展させるため、
ものづくりを支える人材の意欲を高め、その存在を広く社会に知っていただくことを目的に、厚生労働
省、経済産業省、国土交通省及び文部科学省が連携して主催しているものです。平成17年に第1回を
開催し、その後2年に一度開催され、今回は、第8回(令和元年)から3年ぶりの開催となります。
・ ものづくり日本大賞「青少年支援部門」文部科学大臣賞は、生徒を対象としたものづくり人材の育成
に係る活動を行う学校のうち、特に優秀な功績を修めた学校に対して授与されます。受賞校は、各都道
府県等教育委員会から推薦された学校について、外部の有識者から構成される選考委員会において厳正
な審査を行い、決定されたものです。
2.受賞の主な理由
〇 「ものづくり創造専攻科」による人材育成
・ 平成30年度に高校を卒業してから学ぶ2年課程の「ものづくり創造専攻科」(機械コース・電気
コース計20名)を設置し、県内で工業に関する専門的な学習をとおして、グローバルな視野を持っ
た地域産業界の担い手のリーダーを育成
・ 大学教員による講義や企業技術者による指導、地元企業での長期研修、海外研修などを実施
〇 企業と団体等と連携した「協働パートナーズ」の取組
・ ものづくり創造専攻科を中心に、石油化学コンビナートや半導体、自動車産業を中心とした地域を
支える技術者を、地域の109企業、7団体が登録する「協働パートナーズ」と連携して育成
・ 「協働パートナーズ」企業の技術者による講義や技術指導に加え、工場見学やインターンシップ、
デュアルシステム等を実施
・ 専攻科を修了し、就職するすべての生徒が、地元企業または協働パートナーズ登録企業に就職
〇 コンテスト等での実績
・ 高校生ものづくりコンテスト全国大会での優勝、若年者ものづくり競技会での入賞など多くの大会
で活躍
・ すべての学科において、危険物取扱者、機械加工技能士をはじめとする国家資格の取得に係る取組
を積極的に実施
3.表彰式
・ 日時 令和5年2月6日(月) 14時00分から
・ 場所 文部科学省(東京都千代田区霞が関3-2-2)
4.四日市工業高等学校の概要
・ 全日制7学科(物質工学科、機械科、電子機械科、電気科、電子工学科、建築科、自動車科)ともの
づくり創造専攻科、定時制2学科(機械交通工学科、住システム工学科)を設置し、全校生徒
1,015名の県内最大規模の工業高校です。
・ 令和4年度で創立100周年を迎え、令和5年11月には周年記念行事が開催される予定です。
(参考)
〇 「ものづくり日本大賞」は以下の4つの分野で構成されています。
・ 産業・社会を支えるものづくり
・ 文化を支えるものづくり
・ ものづくりを支える高度な技能
・ ものづくりの将来を担う高度な技術・技能