県立水産高等学校の新実習船の起工式を令和4年11月30日に株式会社みらい造船(宮城県気仙沼市)にて執り行います。新実習船は令和6年3月に完成予定で、平成12年から22年間使用している現在の実習船「しろちどり」の後継船となります。
1 新実習船の概要
(1)大きさ
全長約62m、幅約9.4m、総トン数約570トン
(2)乗船定員
69名(生徒44名、教員2名、船員21名、調査員2名)
(3)建造費
約27億円
(4)船名
現在の実習船名「しろちどり」を引き継ぎます。
〇 昭和50年に竣工した実習船から、平成12年に竣工した現在の実習船(3代目)まで、水産
高校の大型実習船の船名は、県鳥「シロチドリ」にちなんで「しろちどり」と命名されていま
す。
〇 同窓生や地域住民の多くは、水産高校の象徴として実習船「しろちどり」に愛着や親しみを
持っており、国内外の水産・船舶関係者にも広く認知されています。
2 新実習船の特徴的な仕様
〇 喫水線(海面)より上に生徒の生活スペースを配置し、生徒の安全性を向上
〇 女子生徒に配慮した居室、シャワー、トイレの配置
〇 災害時に陸上設備へ電力を供給する「災害時陸上給電システム」
〇 操舵室以外の船内のあらゆる場所にて、携帯端末(タブレット)に魚群を表示できる探知システム
〇 船舶の安全運航を支援する最新鋭のレーダーや電子海図
3 実習船を活用した教育
〇 乗船実習をとおして、生徒は航海、機関整備、通信等に関する技術を身につけます。
〇 鰹の一本釣り漁や、海洋資源調査等も行います。
〇 国際航海中にパラオ共和国に寄港し、姉妹校であるパラオ高校の生徒との交流を行います。
4 今後の予定
(1)起工式
〇 日時 令和4年11月30日(水) 15:00から15:30
〇 場所 株式会社みらい造船(宮城県気仙沼市朝日町7-5)
(2)竣工式
〇 日時 令和6年3月19日(火) 時間は未定
〇 場所 三重県立水産高等学校(志摩市志摩町和具2578)