大修館書店の英語問題集が無償提供された事案について、平成28年6月28日、文部科学省から調査結果の連絡があり、県立高校計3校が該当することが判明しました。
1 経緯
大修館書店が文部科学省に報告した英語問題集の無償提供の状況について、6月28日、同省から調査
内容の連絡があり、県教育委員会が該当の3校に確認したところ、英語問題集の無償提供が行われていた
ことが判明しました。
2 無償提供を受けた各高校の状況
該当の県立高校3校には、次のとおり英語問題集が送付されましたが、いずれも学校から無償提供を求
めたものではありません。
(1)平成27年度 飯野高校(鈴鹿市)(コミュニケーション英語Ⅰ単語・文法練習ドリル、 80冊)
飯南高校(松阪市)(コミュニケーション英語Ⅰ単語・文法練習ドリル、 81冊)
相可高校(多気町)(コミュニケーション英語Ⅰ単語・文法練習ドリル、125冊)
計286冊
(2)平成28年度 飯野高校(コミュニケーション英語Ⅱ単語・文法練習ドリル、100冊)
飯南高校(コミュニケーション英語Ⅰ単語・文法練習ドリル、100冊)
計200冊
3 教科書選定への影響
県教育委員会が該当の3校の校長から聴き取りを行った結果、このことによる教科書選定への影響はな
いことを確認しました。
4 該当校の対応
該当の3校では、今回の事案について生徒に直接説明し、謝罪するとともに、保護者に対しては、生徒
を通じて謝罪文を送付する予定です。
5 今後の対応
教科書発行者による教材の無償提供は、教科書採択の公正性・透明性に疑念を生じさせかねない不適切
な事案です。県教育委員会は、今回の事案を重く受け止め、各高等学校の教科書選定が適正に行われるよ
う、改めて7月の校長会や教務担当者会議等にて注意喚起してまいります。