令和6年元日に発生した能登半島地震の支援として、石川県輪島市内の小中学校等の学校再開を支援するために派遣してきた三重県災害時学校支援チームについて、輪島市内の学校再開等の状況を踏まえて、派遣を終了します。
1 派遣の終了について
三重県教育委員会では、能登半島地震の発生を受けて、令和6年1月10日から先遣隊を石
川県輪島市に派遣して支援ニーズの把握を行い、令和6年1月19日から順次、三重県災害時
学校支援チームを石川県輪島市内の学校に派遣してきました。
輪島市内の学校は、地震発生により休校が続きましたが、1月下旬から順次学校を再開し
て、現在は全ての学校が活動しており、令和6年度の学校運営の見通しも立ってきました。以
上の状況を踏まえて、輪島市教育委員会及び石川県教育委員会と協議を行い、令和6年3
月31日(第14次隊)をもって、三重県災害時学校支援チームの派遣を終了することとしま
した。
2 派遣の実績
(1)派遣先:石川県輪島市内の小中学校、高校
(2)派遣人数:延べ 46名
(内訳)
先遣隊:2名
本隊(第1次から第14次まで)
三重県災害時学校支援チーム隊員:35名
三重県災害時学校支援チームサポート隊員:9名
(3)主な活動内容
・学校活動再開前には、児童生徒を受け入れるための校内整備(倒れたロッカーや書庫の整
理、散乱した書類や図書の片付け等)や、授業実施に向けた準備(学習用具の整理、オン
ライン授業実施に向けた環境整備等)などを行いました。
・学校活動再開後は、現地教員が行う授業の補助、オンライン授業のサポート、登下校時の
交通指導、昼食実施の支援、心のケアに向けた取組の支援、卒業式や入学式の準備の支援
などを行いました。
3 今後について
・輪島市教育委員会や石川県教育委員会から、状況の変化等により、改めて三重県災害時学校
支援チームの派遣要請があれば、適宜、協議を行っていきます。
・今回の派遣を通じて得られた気づきや学びを、南海トラフ地震等に向けた学校の防災対策
や、防災教育に活かしていくため、派遣隊員が現地で経験したことを学校関係者に紹介する
機会や、児童生徒に被災地の状況を伝える機会などを設けていきます。
※ 三重県災害時学校支援チームとは
三重県教育委員会では、災害時の学校運営に関する専門的な知識や実践的な対応能力を備
える教職員を育成し、県内外の大規模災害時に被災した学校の早期復旧を支援するため、
令和3年1月15日に設置しました。現在の隊員数は83名です。
※ サポート隊員について
輪島市での支援活動が長期化することを見据えて、隊員とともに現地で支援活動に取り組
む「サポート隊員」を公立小中学校及び県立学校の教職員を対象に募集したところ、51
名から応募がありました。