台風２１号における滝川ダムの防災操作（洪水調節）の効果（速報値）

　滝川ダムでは、台風２１号の大雨によるダム下流域の洪水被害の軽減を図るため、ダムに流れ込む河川の水（流入量）の一部をダムに貯める防災操作（洪水調節）を行いました。
　その内容は下記のとおりです。

１．日時　１０月２２日１９時１１分～２３日３時１２分まで
　　　　　　　（防災操作した日時）

２．場所　滝川ダム（伊賀市高山）

３．内容　
（１）降雨量
　　　・１０月２２日４時２５分　伊賀市に大雨警報発表
　　　・ダム流域の累計雨量：３２４ミリ（１０月２１日３時～２３日８時）　
　　　・滝川ダム観測所（伊賀市高山）における最大時間雨量：２８ミリ（２２日２２時）
（２）洪水調節の状況
　　　１０月２２日１９時１１分　ダムへの流入量が毎秒３立方メートルを超えたため洪水調節を開始
　　　　　　２２日２３時４０分　最大流入量発生（毎秒８．１立方メートル）洪水調節により、毎秒
　　　　　　１．５立方メートルをダムに貯留し、ダム下流への放流を毎秒６．６立方メートルに低減
　　　　　　なお、流入量が毎秒３立方メートルを下回る２３日３時１２分まで洪水調節を継続しました。
（３）防災操作による効果
　　今回の防災操作により、滝川ダム下流の伊賀市枅川にある合楽橋水位観測所地点では約３ｃｍの水位低
　減効果があったと推定されます。(速報のため数値は変更することがあります。)

【参考】
　滝川ダムは、自然調節方式のダムです。自然調節方式とは、ゲートにより、人為的に洪水調節を行わず、ダムの水位によって自然に放流量が決まる方式です。

　滝川ダムでは、気象・雨量・河川水位・流量・ダム諸量データ等情報収集し、関係機関への通知、ダム点検、事前パトロールを実施しています。