宮川ダム(多気郡大台町久豆地内)では、大雨時に下流への放流量を調節するクレストゲート(3号)の取り換えが完了し、3門のクレストゲートすべてが新しくなりました。今後の大雨に備え、令和3年6月1日より新しいゲートでのダム運用を開始します。
1.経緯
宮川ダムには3門のクレストゲートが設置されており、昭和32年のダム供用開始から60年以上が経過し老朽化が進んでいました。
このことから、ゲートの錆や腐食などによる老朽化の解消と、耐震対策や流木等が原因の故障抑制対策も併せて、平成24年度の1号クレストゲートの工事着手から順次3門のクレストゲートを新しいゲートに取り換える改良工事を進めました。
2.事業効果
クレストゲートを新しくしたことにより、適切にダム運用を行うことができます。
①老朽化による故障や不具合の発生がなくなります。
②耐震性の向上により、地震発生後に操作不能となりません。
③流木の詰まりによるゲート損傷や巻き上げ装置損傷がなくなります。
3.今後の方針
1号クレストゲートについては一定の耐震性は確保しましたが、一部の部材で補強の必要な箇所があることから、引き続き耐震対策を行います。