宮川ダムでは、台風18号の大雨によるダム下流域の洪水被害の軽減を図るため、ダムに流れ込む河川の水(流入量)の一部をダムに貯める防災操作(洪水調節)を行いました。
その内容は下記のとおりです。
1.日 時 9月17日18時54分~22時00分まで
(防災操作した日時)
2.場 所 宮川ダム(多気郡大台町久豆)
3. 内 容
(1)降雨量
・9月17日19時18分 大台町に大雨警報発表
・ダム流域の平均累計雨量:357ミリ(9月16日0時~17日22時)
・宮川ダム観測所(多気郡大台町久豆地内)における最大時間雨量:45ミリ(17日20時)
(2)防災操作の状況
9月17日18時54分 ダムへの流入量が毎秒600立方メートルを超えたため防災操作を開始
17日20時23分 最大流入量発生(毎秒1,267立方メートル)
防災操作により、毎秒1,240立方メートルをダムに貯留し、ダム下流
への放流を毎秒27立方メートルに低減
なお、流入量が毎秒600立方メートルを下回る17日22時00分まで防災操作を継続しました。
(3)防災操作による効果
今回の防災操作により、宮川下流の度会郡玉城町内にある岩出水位観測所地点では約190㎝の水位低減効果があったと推定されます。(速報のため数値は変更することがあります。)
【参考】
防災操作を行うにあたっては、気象情報や雨量、河川水位等のデータからダムに入ってくる水の量(流入量)を予測し、ダムにどれだけの水を貯めるのか、川にどれだけ流すのかを検討した上で、実施しています。その手順は以下のとおりです。
(1)気象・雨量・河川水位・流量・ダム諸量データ等情報収集
(2)予測流入量の把握
(3)関係機関への通知、ダム点検、事前パトロール、ダム操作の実施