三重県、国土交通省中部地方整備局、岐阜県、愛知県及び名古屋市等とともに構成する中京都市圏総合都市交通計画協議会では、令和4年10月から11月にかけて「人の動き」を調査する「中京都市圏パーソントリップ調査(交通実態調査)」を実施し、中京都市圏にお住いの約11万世帯、約23万人という大変多くの方から調査票を返送いただきました。調査対象者の皆様にはご協力いただき、誠にありがとうございました。
この度、現時点での中間報告として、調査データの集計結果の概要がまとまりましたのでお知らせします。
1.パーソントリップ調査とは
パーソントリップ調査(パーソン=人、トリップ=移動)とは、皆様の1日の移動について、「年齢などの個人属性」「出発地・目的地」「移動目的」「移動時刻」「交通手段」などを調査し、人の1日のすべての移動量を捉えるものです。
中京都市圏パーソントリップ調査は、昭和46年以降10年毎に実施しており、6回目の調査を令和4年に実施しました。引き続き、この調査データをもとに、中京都市圏における望ましい交通のあり方などを検討してまいります。
パーソントリップ調査は、都市圏の人の移動を総合的に把握する唯一の調査であり、交通だけでなく、防災、環境分野など様々な分野に活用されています。
2.調査期間
調査は、令和4年10月から11月にかけて実施しました。(調査の対象となる日は、調査期間のうち指定された平日1日です。)
なお、新型インフルエンザ等対策措置法に基づく「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」、「BA.5 対策強化宣言」等の期間外に調査を実施しました。
3.調査対象地域と調査の対象者
中京都市圏の3県(岐阜県南部、愛知県、三重県北勢地域)を調査の対象地域としています。
中京都市圏にお住まいの方のうちから無作為に選ばれた約39万世帯(5歳以上)の全員を対象とし、約11万世帯、約23万人の方から調査票を返送していただきました。
4.集計結果の概要
① 総移動回数(総トリップ数※)は、第5回調査(平成23年)と比較して約17%減少しました。
② 外出率と1人1日当たりのトリップ数※は、調査開始以来最低となりました。
③ 中京都市圏内のどの地域においても発生集中量が減少しました。
④ 移動の目的構成をみると、出勤目的比率が増加、業務目的比率が減少しました。
⑤ 代表交通手段分担率は、これまで増加傾向にあった自動車が初めて減少しました。
⑥ 外出に関して、「新型コロナウイルス感染症の影響があった」と回答した人は全体の6.2%でした。
詳細については、関連資料「パーソントリップ調査からみる中京都市圏における人の動き(中間報告)」をご確認ください。
※トリップ数は、人がある目的をもって「ある地点」から「ある地点」へ移動する単位で、移動の目的が変わるごとに1つのトリップと数えます。総トリップ数は、調査対象地域内の居住人口におけるトリップ数の合計です。