宮川ダムでは、台風第21号の大雨によるダム下流域の洪水被害の軽減を図るため、ダムに流れ込む河川の水(流入量)の一部をダムに貯める防災操作(洪水調節)を行いました。その結果、下流域の観測所地点で約131センチメートルの水位低減効果がありました。
記
1.日時 9月4日12時29分から4日14時54分まで
2.場所 宮川ダム(多気郡大台町久豆)
3. ダム流域の気象及び降雨
・多気郡大台町に大雨警報発表(9月4日9時10分)
・ダム流域の平均累計雨量:331ミリ(9月3日12時から5日0時まで)
・宮川ダム観測所(多気郡大台町久豆)における最大時間雨量:42ミリ(9月4日13時)
4.防災操作の状況
9月4日12時29分 ダムへの流入量が毎秒600立方メートルを超えたため防災操作を開始
4日13時26分 最大流入量発生(毎秒1,541立方メートル)防災操作により、
毎秒916立方メートルをダムに貯留し、ダム下流への放流を
毎秒625立方メートルに低減
4日14時54分 流入量が毎秒600立方メートルを下回ったため防災操作を終了
5.防災操作による効果
今回の防災操作により、宮川下流の度会郡玉城町内にある岩出水位観測所地点では約131
センチメートルの水位低減効果があったと推定されます(速報のため数値は変更することが
あります。)
【参考】
防災操作を行うにあたっては、気象情報や雨量、河川水位等のデータからダムに入ってくる水の量(流入量)を予測し、ダムにどれだけの水を貯めるのか、川にどれだけ流すのかを検討した上で、実施しています。その手順は以下のとおりです。
(1)気象・雨量・河川水位・流量・ダム諸量データ等情報収集
(2)予測流入量の把握
(3)関係機関への通知、ダム点検、事前パトロール、ダム操作の実施