談合情報により落札者決定を保留していた松阪建設事務所発注の下記工事について、「三重県建設工事等談合対応マニュアル」に基づく調査を行い、令和6年2月6日に県土整備部公正入札調査委員会(委員長 県土整備部理事)を開催し審議したところ、「談合の事実は確認できなかったが、公表していない入札参加者数、落札予定業者及び応札率がすべて情報どおりであったことから、談合の疑いが払拭できない」との結論になりました。
この審議結果を受け、本日(2月6日)、松阪建設事務所は当該入札を取り止めました。
1 工事の概要
(1)工事番号及び工事名
令和5年度土砂災害・地方道 第 11- 分0006号
一般県道蓮峡線(七日市工区)道路改良(法面復旧)工事(その3)
(2)工事場所
松阪市飯高町七日市 地内
(3)入札方式
一般競争入札(施工体制確認型総合評価(簡易型B))
(4)予定価格
273,288,400円(消費税及び地方消費税を含む。)
(5)開札日時
令和6年1月29日 午前9時00分
2 談合情報の概要
令和6年1月22日に松阪建設事務所へ匿名の通報者から郵送での通
報があった。
通報概要は、次のとおり
「1月15日に資料提出締切でしたが恐らく管内の参加者はいないと
思われます。入札は●●●(業者名)1者になるのではないかと思われ
ます。
何故なら同社の社長が管内の数社に協力を要請した結果です。落札率は
恐らく93%前後になるのではないかと思われます。」
3 調査方法
入札参加者の工事費内訳書及び技術提案書の審査並びに入札参加者等
に対して事情聴取(1月30日)を実施。
4 調査結果
・談合情報と開札結果について、入札参加者数と落札予定業者及び応札
率が、すべて一致していた。
・入札参加者が1者であったことから、工事費内訳書及び技術提案に係
る書類の審査では、談合の事実は確認できなかった。
・入札参加者、入札参加者以外に対する事情聴取の結果、談合の事実を
確認できるような証言は得られなかった。
5 審議結果
事情聴取の結果、談合の事実は確認できなかったが、公表していない入
札参加者数、落札予定業者及び応札率がすべて情報どおりであったこと
から、談合の疑いが払拭できない。