談合情報により落札決定を保留していた尾鷲建設事務所発注の下記工事について、「三重県建設工事等談合対応マニュアル」に基づく調査を行い、令和2年9月25日に県土整備部公正入札調査委員会(委員長 県土整備部理事)を開催し審議したところ、「入札談合の事実は確認できないが、落札候補者、公表していない入札参加者、各者の入札率がすべて情報どおりであったことから、入札談合の疑いが払拭できない」との結論になりました。
この審議結果を受け、本日(9月25日)、尾鷲建設事務所は当該入札を取り止めました。
記
1 工事の概要
(1)工事名
平成31年度県単急傾災害緊急 第141-1分0001号
九鬼2地区急傾斜地災害緊急対策工事
(2)工事場所
尾鷲市九鬼町 地内
(3)入札方式
指名競争入札(価格競争)
(4)予定価格
20,902,200円(税込み)
(5)開札日時
令和2年9月15日午前9時40分
(6)談合情報の概要
令和2年9月14日(月)に建設業課へ電話での通報があった。
通報概要は、次のとおり
・●●●(業者名)が92~94%で落札する。
・その他の5者(●●●、●●●、●●●、●●●、●●●)は、94%以上で入札するか
辞退する。
・▲▲▲(個人名)も関与しており、●●●が取りまとめを行っている。
(7)調査方法
入札参加者全ての工事費内訳書の審査並びに入札参加業者等に対する事情聴取を
実施した。
(8)調査結果
・談合情報と開札結果について、「落札候補者」、「公表していない全ての入札参加者」、
「落札候補者の入札率及びその他参加者の入札率」が、すべて一致していた。
・入札参加者全て及び▲▲▲に対する事情聴取の結果、談合の事実を確認できるような証言は
得られなかった。
・工事費内訳書の類似性について、事情聴取により確認したところ、談合の事実を
確認できるような証言は得られなかった。
(9)審議結果
工事費内訳書の審査及び事情聴取の結果、談合の事実を確認できなかったが、
落札候補者、公表していない入札参加者、各者の入札率がすべて情報どおり
であったことから、談合の疑いが払拭できない。