この度、三重県は、政府及び独立行政法人日本貿易振興機構(以下、ジェトロ)が、外資系企業の誘致を積極的に行う自治体を一丸となって支援していく「地域への対日直接投資サポートプログラム」(以下、サポートプログラム)の支援対象として選定されました。
1 選定理由
三重県は、経済成長率の高い国内有数の工業県であり、電子機器・部品などの製造品出荷額が全国でも上位を占めていることに加え、伊勢をはじめとする観光コンテンツも豊富であり、外国人観光客の数が近年、大きく増加しています。これまで、県では雇用創出やイノベーション創出、地域経済の活性化などの観点から外資系企業誘致に取り組んできており、昨年の松阪市へのスペイン自動車プレス部品メーカーの進出をはじめ複数の企業誘致成功事例があります。
2 今後の方針
政府及びジェトロの支援を受け、本県の強みを活かし、自動車関連等の製造業に加え、インバウンドの増加やMICE施策との相乗効果が見込める外資系ホテルの誘致も視野に入れ、三重県における外資系企業誘致の取組を一層強化していきます。
(備考)サポートプログラムの概要(経済産業省ホームページより)
各自治体が効果的な外資系企業誘致を行っていくためには、特色ある産業集積、農林水産品、観光資源といった、地域が持つ強みを見極め、外資系企業が持つ販路・技術・人材・ノウハウと結びつけていくことが重要です。
本年5月に開催された政府の対日直接投資推進会議では、こうした地域の特色を生かした外国企業誘致を戦略的に進めていくため、各自治体の戦略作りとこの戦略に基づく関連施策の効果的活用や具体的な誘致活動を政府一丸となって支援していく「地域への対日直接投資サポートプログラム」(事務局:経済産業省、ジェトロ)を決定しました。
事務局である経済産業省及びジェトロが中心となり、支援対象自治体とともに、①各地域の強みや特色を活かした外国企業誘致戦略等の策定を進めるとともに、②この戦略を踏まえて、政府の関連施策を効果的に活用しつつ、有望分野を中心とする候補企業の洗い出しとこうした候補企業への売り込み、候補企業と当該地域の企業や大学、関連機関とのマッチング等、戦略的な誘致活動を展開し、各地域への外国企業の誘致につなげていきます。