三重県とインド・カルナタカ州政府は、IT人材の育成と活用を目的とした連携協定を締結しました。
この連携協定は、平成26年9月に知事がカルナタカ州を訪問し、その際に締結した「産業連携に関する覚書」に基づくもので、インドの州政府と都道府県が特定の人材交流プログラムで協定を結ぶのは初めてとなります。
1 締結の日程
(1)署名日時 平成28年11月28日(月)17時00分(※現地時間)
(2)会場:ベンガルール パレス(Near Mount Carmel Institute of Management,
Palace Rd, Vasanth Nagar, Bengaluru, Karnataka)
(3)署名者 三重県-三重県雇用経済部中小企業・サービス産業振興課長 増田行信
インド-カルナタカ州政府IT局情報技術能力開発機関
会長 タヌスリー デブ バルマ
2 協定の名称
IT分野における人材育成・活用プログラムに関する三重県とカルナタカ州政府による連携協定
3 目的
三重県においては、恒常的なIT人材不足の中、急速なIoT社会への進展に対処するため、これまでの
人材育成策や大都市圏からの移入だけでは不十分であることから、これまで培った海外とのネットワーク
を活かして、海外におけるIT人材を活用し、県内産業の成長促進に向けて取り組む必要があります。
一方で、インド・カルナタカ州においては、多くの工科大学からエンジニア・IT技術者が輩出されて
いるものの、就職先が不足し、その技術が生かせない状況にあります。
このため、両地域におけるIT人材の活用課題に対応し、カルナタカ州のIT人材を三重県内のIT企
業等にて受入れ、1年間又は3年間就業することで、三重県におけるIT人材の確保や派遣者のキャリア
アップを図るとともに、これらの人材が両地域を結ぶネットワークの核となり、両地域におけるIT技術
の高度化やグローバル展開を促進することを目的とします。
4 内容
(1)三重県が行う事項
・受入企業の公募・選定
・就業希望者による事前調査の支援
・就業者や受入企業に対するフォローアップ 等
(2)インド・カルナタカ州政府が行う事項
・州内における就業希望者の公募・選定
・日本語習得に向けた教育プログラムの実施、派遣前研修
・就業者からのフィードバック 等
(3)プログラムの期間
1年間(2016.11~2017.11予定)
ただし、プログラムの成果を毎年評価し、4年間まで延長する。
5 参考
(1)「インド・カルナタカ州との産業連携に関する覚書」(平成26年9月)
三重県では、自動車や航空機、情報通信技術、バイオ関連産業などが集積するカルナタカ州と平成
26年9月に産業連携に関する覚書(MOU)を締結し、経済交流を進めている。
(2)カルナタカ州について
州都はベンガルールであり、アジア最大規模の航空機メーカーであるヒンドスタン航空機(HAL)
の拠点があるほか、2,000 社を超えるICT 企業が集積し、インドの「シリコンバレー」と言われて
いる。
① 面積 191,791km2
② 人口 6,100 万人(2011 年国勢調査)
③ 州首相 K. シッダラマイヤ
④ 主要産業 自動車、航空宇宙、ICT、化学・石油化学、バイオ関連など