台湾・台南市から、新型コロナウイルス感染症対策のため、医療用保護メガネ300個とマスクガスケット(マスクの内側に入れる交換用のパッド)400枚が三重県へ寄附されました。
1 経緯
5月6日、台南市の黄偉哲市長から三重県に対して、「新型コロナウイルス感染症対策の第一線で戦う関係者の方に役立ててほしい」とのメッセージとともに、台南市内で生産された上記2つの物資の寄附の申し出をいただき、5月13日、台南市長から知事あての親書とともに、物資を受領しました。
2 県内提供先
5月14日、感染症指定医療機関に提供しました。
3 参考
(1)台南市について
人口約188万人を擁する台湾南西部の主要都市で、人口では台湾第6位。
台南市は、台湾で最も早く拓けた「古都」であり、寺院や廟、日本統治時代の歴史的建造物を活用した国際観光都市として、日本人観光客も多い。
(2)本県と台南市との関係
令和元年9月に知事が台湾を訪問した際、黄市長とお会いしました。また、台南市にある私立大学・南台科技大学と三重大学は、平成27年8月に大学間国際交流協定を締結しています。
(3)台南市長からの知事あて親書文面(原文ママ)
三重県知事 鈴木 英敬 様
日頃より台南市との交流にご理解ご支援をいただき感謝申し上げます。
さて、新型コロナウイルスが全世界で猛威を振るっているため各国の医療システム及び医療物資調達に影響を及ぼしています。現在、第一線で戦うスタッフに十分なサポート体制を提供することがどの自治体でも直面している課題と思われます。
困難に直面した時こそ励まし助け合うのが真の友情です。新型コロナ対策中、台南市は自身の防疫物資を整備するほか、常に日本の友人である皆さんの状況を気にかけていました。
そこで今回、台南現地工場で製作した高品質保護メガネとマスクガスケットを送らせていただきます。数量は多くありませんがこれらの物資を通じて貴県県民の健康を守る為、台南市としても微力ながら尽力させていただければと存じます。また同時に台南市民の想いをお伝えできれば幸いです。
新型コロナウイルスが一日も早く収束し、互いの交流が再開できることを願っております。
2020年5月吉日
台南市長
黄偉哲