パラオ共和国独立25周年を記念した「2019-2020 日本—パラオ親善ヨットレース」の開催に伴い、パラオとの友好提携の記念に当時の大統領から寄贈されたカヌーの写真を三重県からのレース参加者を通じて、パラオ大統領へ贈呈します。
1.概要
三重県には、パラオとの友好提携を記念して、平成8年に当時のクニオ・ナカムラ大統領から寄贈されたカヌーがあり、今年、NPO法人日本航海協会のご厚意により修繕されました。美しい姿を取り戻したカヌーの写真を三重県からのヨットレース参加者を通じて、本県からパラオへ独立25周年のお祝いのメッセージとして大統領へヨットで届けて頂きます。
2.贈呈する写真
パラオから寄贈された赤いカヌーは、県立水産高校に長年、保管・展示されていましたが、平成27年にNPO法人日本航海協会から申し出があり修繕して頂きました。この写真は同協会の拠点である宮崎県から三重県に向けて2年がかりで瀬戸内海を航海した際、今回のレースに伴走艇として参加する帆船「みらいへ」と並走している所を神戸で撮影したものです。
この写真に、パラオ独立25周年を祝した知事メッセージを書いてお渡しします。
3.三重県とパラオ
パラオと三重県は、当時の大統領であったクニオ・ナカムラ氏の実父が、伊勢市大湊出身の船大工であったことがきっかけで平成8年に友好提携を結び、現在に至るまで様々な交流を行ってきました。
【参考】
①2019-2020 日本—パラオ親善ヨットレース
1.開催日:令和元年12月29日から令和2年1月10日頃まで
※ 令和2年1月15日 表彰式(於:パラオ)にはパラオ大統領も出席予定
2.開催趣旨:パラオ独立25周年及び日本との国交樹立25周年を記念し、両国間での友好をより深めるため
3.ルート:横浜港(スタート)→パラオ(ゴール)
4.エントリー状況:7艇
5.主催:神奈川県セーリング連盟、公益財団法人日本セーリング連盟加盟団体など
6.後援:パラオ共和国、外務省、環境省、文部科学省、横浜市
7.大会役員:名誉会長 トミー・E・レメンゲサウ・Jr.(パラオ大統領)、名誉副会長 茂木 敏充 (外務大臣)、フランシス・マツタロウ(駐日パラオ大使)、名誉顧問 河野 太郎(防衛大臣)など
②カヌー修繕の経緯
長年、水産高校で保管・展示されており劣化していたカヌーを、NPO法人日本航海協会によって修繕いただき、今年返還されました。この経緯は、「ツクヨミプロジェクト(※)」として、同協会が公表しています。
※参考:https://www.pref.mie.lg.jp/KOKUSEN/HP/p0004600008.htm
③帆船「みらいへ」
神戸を拠点に、一般社団法人グローバル人材育成推進機構が保有する航海練習船。
一般人が乗れる帆船として、クルーズやセイリングトレーニング等も実施しています。