令和7年度病害虫発生予報第4号を発表します。向こう1か月における農作物の病害虫発生予報の概要は以下のとおりです。詳細については関連資料をご覧ください。
向こう1か月の予報と対策
1 作物
イネでは、斑点米カメムシ類の発生量は多と予想されます。出穂期以降の防除を徹底してください。紋枯病の発生量はやや多と予想されます。いもち病との同時防除を行ってください。セジロウンカ、トビイロウンカの発生量は少と予想されますが、普通期栽培では発生に注意してください。白葉枯病、ツマグロヨコバイは平年並の発生量、穂いもちの発生量はやや少、イネクロカメムシの発生量は少と予想されます。
ダイズでは、吸実性カメムシ類の発生量は多と予想されます。開花期以降の薬剤散布を徹底してください。ハスモンヨトウの発生量は多と予想されます。今後の発生状況に注意して防除してください。紫斑病の発生量はやや多と予想されます。開花期以降の防除を行ってください。コガネムシ類の発生量はやや多と予想されます。
2 果樹
カンキツでは、ミカンハダニの発生量はやや多と予想されます。高温により活動が停滞する時期ですが、ほ場での発生状況をよく確認し、多発している場合は防除してください。チャノキイロアザミウマの発生量はやや多と予想されます。寄生果率が10%になった時を目安に防除を実施してください。黒点病、かいよう病(温州、中晩柑)の発生量は平年並と予想されます。
果樹共通の病害虫では、カメムシ類の発生量はやや少と予想されます。
3 茶
チャでは、チャノミドリヒメヨコバイ、チャノキイロアザミウマの発生量はやや多と予想されます。発生状況に応じて、新芽の萌芽から開葉初期に防除してください。炭疽病、カンザワハダニ、チャノコカクモンハマキの発生量はやや少と予想されます。
4 野菜
イチゴでは、炭疽病の発生量はやや多と予想されます。発病株は感染源となるため、周辺株も含めて速やかに除去し、 ほ場外に持ち出して適切に処分してください。