ハスモンヨトウの被害拡大が懸念されるため、病害虫発生予察注意報第9号を発表します。
1 対象作物:野菜類・花き類
2 対象病害虫名:ハスモンヨトウ
3 発生地域:県内全域
4 発生時期:9月下旬以降
5 発生量:多
6 注意報発令の根拠
(1)フェロモントラップ(松阪市)における9月第5半旬から10月第4半旬までの誘殺数合計は、
3,368頭(平年2,235.9頭)と、平年の約1.5倍となっています。
(2)野菜ではアブラナ科野菜や、ネギ・イチゴなどで9月中旬以降被害が増えており、県内全域で
10月中旬になっても被害は多いままです。
(3)1か月予報(名古屋地方気象台10月17日発表)によると、向こう1か月の気温は高く、ハスモン
ヨトウの発生に好適な条件が続くと考えられます。
(4)令和6年10月2日に病害虫発生予察注意報第7号を発表しています。
https://www.pref.mie.lg.jp/common/content/001159525.pdf
7 防除上の注意事項
(1)こまめにほ場を見回り、葉裏に産み付けられた薄茶色の毛で覆われた卵塊や白変葉を目印にして
若齢幼虫が分散する前に捕殺してください。
(2)早期発見に努め、薬剤防除は若齢のうちに実施してください。
(3)若齢幼虫は葉裏に群集するので、薬剤は葉裏にかかるように丁寧に散布してください。
(4)施設栽培の場合は、開口部に防虫ネットなどを隙間なく設置して侵入を防いでください。
施設内のパイプや柱などやや高いところにも産卵するので注意してください。
(5)薬剤抵抗性回避のため、異なる作用機構の薬剤をローテーション散布してください。
(6)防除薬剤は三重県農薬情報システムで検索することができます。
https://www.nouyaku-sys.com/noyaku/user/top/mie
(7)ハスモンヨトウのフェロモントラップ誘殺状況は、以下の野菜の病害虫のページにて随時更新
しています。https://www.pref.mie.lg.jp/byogai/hp/39619007432.htm