ハスモンヨトウの被害拡大が懸念されるため、病害虫発生予察注意報第7号を発表します。
1 対象作物:野菜類・ダイズ・花き類
2 対象病害虫名:ハスモンヨトウ
3 発生地域:県内全域
4 発生時期:9月下旬以降
5 発生量:多
6 注意報発令の根拠
(1)フェロモントラップ(松阪市)における8月第6半旬から9月第5半旬までの誘殺数は、2,425頭(平年1,579.7頭)と、平年の約1.5倍となっています。
(2)野菜では定植後間もないアブラナ科野菜や、ネギ・イチゴなどで被害が目立っており、ダイズではほとんどの地域で白変葉が見られ、9月中旬以降その割合は急増しています。
(3)1か月予報(名古屋地方気象台9月26日発表)によると、向こう1か月の気温は高く、ハスモンヨトウの発生に好適な条件が続くと考えられます。
(4)令和6年9月3日に病害虫防除技術情報第16号を発表しています。
https://www.pref.mie.lg.jp/common/content/001155504.pdf
7 防除上の注意事項
(1)こまめにほ場を見回り、薄茶色の毛で覆われた卵塊や白変葉を目印にして若齢幼虫が分散する前に捕殺してください。
(2)薬剤防除の場合は白変葉に注意して早期発見に努め、若齢のうちに防除してください。
(3)若齢幼虫は葉裏に群集するので、薬剤は葉裏にかかるように丁寧に散布してください。
(4)施設栽培の場合は、開口部に防虫ネットなどを隙間なく設置して侵入を防いでください。施設内のパイプや柱などやや高いところにも産卵するので注意してください。
(5)薬剤抵抗性回避のため、異なる作用機構の薬剤をローテーション散布してください。
(6)防除薬剤は三重県農薬情報システムで検索することができます。
https://www.nouyaku-sys.com/noyaku/user/top/mie
(7)ハスモンヨトウのフェロモントラップ誘殺状況は、以下の野菜の病害虫のページにて随時更新しています。
https://www.pref.mie.lg.jp/byogai/hp/39619007432.htm