トマトキバガの被害拡大が懸念されるため、病害虫発生予察注意報第3号を発表します。
1 対象作物 :トマト、ミニトマト
2 対象病害虫名:トマトキバガ
3 発生地域 :三重県全域
4 発生時期 :5月中旬から
5 注意報発令の根拠
(1)北勢地域に設置したフェロモントラップにおける4月から6月の誘殺数は205頭で、6月に入
り急増しています。
(2)6月中旬に追加で設置したフェロモントラップでは北勢地域で42頭、伊勢志摩地域で4頭
の誘殺を確認しました。
(3)三重県農業研究所(松阪市嬉野川北町)に設置したフェロモントラップでは6月23日に今
年度初となる1頭の誘殺を確認しました。
(4)6月下旬に北勢地域のトマトハウス内で県内2例目の食害を確認しました。
6 防除の注意事項
(1)施設栽培では、開口部に防虫ネット等(目合1mm 以下、推奨 0.4mm)を設置し、侵入を防
止してください。ネット等に破れやすき間などがあれば速やかに補修してください。
(2)被害の特徴を把握して、初期の被害を見逃さないように注意してください。なお、以下の
ページでも被害の写真などを掲載しています。
チラシ https://www.pref.mie.lg.jp/common/content/001140350.pdf
被害の写真 https://www.pref.mie.lg.jp/common/content/001139649.pdf
(3)トマトキバガと疑われる虫を見つけた場合は、病害虫防除所にご連絡ください。
(電話番号 0598-42-6365、メールアドレスbyogai@pref.mie.lg.jp)。
(4)コナジラミ類対策も兼ねて、栽培終了後は施設を密閉して10日間以上の蒸し込み(期間中
の晴天日は3日以上が目安)を徹底してください。
(5)育苗期間中は食害がないかよく観察し、定植前にはコナジラミ類の持ち込み防止も兼ねて
両害虫に適用のある農薬を散布してください。
(6)発生が確認された場合は、被害を拡大させないため、速やかに薬剤散布を行うとともに、
被害葉や被害果実は、ほ場やハウス周辺に放置せず、速やかに土中に深く埋却するか、ビ
ニール袋などに入れて一定期間密閉し、寄生した成幼虫を全て死滅させたうえで、適切に
処分してください。
(7)薬剤抵抗性回避のため、異なる作用機構の薬剤をローテーション散布してください。