野菜類等の重要害虫であるハスモンヨトウの発生が非常に多いので、2回目の注意報を発表します。
1 対象作物 : 野菜類(アブラナ科野菜、イチゴなど)、花き、ダイズ
2 対象病害虫名 : ハスモンヨトウ
3 発生地域 : 県内全域
4 予想発生量 : 多
5 注意報発令の根拠
(1)冬キャベツの巡回調査ほ圃場(10月第1~2週)では、寄生株率19.8%(平年2.0%)と多い状
況です。
(2)ダイズの巡回調査ほ場(10月第1~2週)では、葉の食害度は4.4(平年0.65)と高く、1a当た
り白変か所数は10.3か所(平年0.97か所)と多い状況です。
(3)フェロモントラップにおける誘殺数は、松阪市嬉野川北町(9月第3半旬~10月第2半旬)で
3,431 頭(平年1,885頭)と多い状況です。
(4)1か月予報(10月12日・名古屋地方気象台発表)によると、向こう1か月の気温は高く降水量は少
ない見込みです。このため、ハスモンヨトウの発生に好適な条件が続くと考えられます。
6 防除上の注意事項
(1)薬剤防除の場合は白変葉に注意して早期発見に努め、若齢のうちに防除してください。
(2)若齢幼虫は葉裏に群集するので、薬剤は葉裏にかかるように丁寧に散布してください。
(3)施設栽培の場合は、開口部に防虫ネットなどを隙間なく設置して侵入を防いでください。パイプや
柱などやや高いところにも産卵するので注意してください。
(4)薬剤抵抗性回避のため、異なる作用機構の薬剤をローテーション散布してください。
(5)防除薬剤は三重県農薬情報システムで検索することができます。
(https://www.nouyaku-sys.com/noyaku/user/top/mie)
(6)ハスモンヨトウのフェロモントラップ誘殺状況は、以下の野菜の病害虫のページにて随時更新して
います。(https://www.pref.mie.lg.jp/byogai/hp/39619007432.htm)