水稲の重要病害であるいもち病(葉いもち、穂いもち)の発生が想定されるため、次のとおり注意報を発表します。
1 対象作物:水稲
2 対象病害虫名:いもち病(葉いもち、穂いもち)
3 発生地域:県内全域
4 発生時期:7月上旬から8月上旬
5 予想発生量:やや多
6 注意報発令の根拠
1)いもち病発生予測支援システム(ブラスタム)によると、6月11~13日に県内の広い範囲で感染好適
条件となりました。その後、6月中旬から7月上旬にかけて各地で感染好適条件となる日が複数回出現
しています。
参考ホームページ:三重県病害虫防除所(ブラスタム)
https://www.pref.mie.lg.jp/byogai/hp/39584007416.htm
2)6月下旬以降、県内各地で葉いもちの初発を確認しています。7月上旬の巡回調査においても調査圃場
で葉いもちの発生を確認しました。特に中山間地域での発生が多い状況です。
3)1か月予報(7月6日・名古屋地方気象台発表)によると、期間の前半は、平年に比べ曇りや雨の日が
少ない見込みです。しかし、既に葉いもちが発生している圃場では、上位葉に病斑が進展する可能性
があります。
7 防除対策
1)近年、抵抗性品種であっても発病が認められる事例が増えているため、必ず圃場の見回りをしましょ
う。
2)葉いもちが発生している圃場では、すぐに農薬散布を行いましょう。
3)穂いもち防除は予防散布が原則です。出穂期から穂揃期に農薬散布しましょう。
4)追加防除を行う場合は農薬使用回数に注意しましょう。
5)飼料用米や業務用米などの普通期水稲は、これから最も葉色が濃くなり、発病しやすい時期となるの
で注意しましょう。
6)QoI剤(ストロビルリン系殺菌剤)の使用は最大年1回とし、耐性菌の発生を未然に防ぎましょう。
7)QoI剤を使用したにもかかわらず、ずり込み症状などの病徴があれば、病害虫防除所、農業研究所、
農業改良普及センター等へ速やかにご連絡ください。
8)農薬は三重県農薬情報システムで検索することができます。
https://www.nouyaku-sys.com/noyaku/user/top/mie
8 問い合わせ先
三重県病害虫防除所
〒515-2316 三重県松阪市嬉野川北町530
TEL 0598-42-6365
FAX 0598-42-7568
メールアドレス byogai@pref.mie.lg.jp