斑点米カメムシの発生状況と今後の気象状況により、イネへの被害が予想されるため、次のとおり注意報を発表します。
1.対象作物 : 水稲(普通期)
2.対象病害虫名: 斑点米カメムシ類(ミナミアオカメムシ、クモヘリカメムシ、イネカメムシ、シラホシカメムシ類)
3.発生地域 : 県内全域
4.発生時期 : 8月下旬~9月中旬
5.予想発生量 : 多
6.注意報発令の根拠
1)8月の巡回調査では、斑点米カメムシ類の圃場発生率は53.4%(平年値40.9%)と高く、20回すくい取り調査ではミナミアオカメムシが0.07頭(平年0.04頭)、クモヘリカメムシが1.01頭(平年0.92頭)、イネカメムシが0.14頭(平年0.02頭)、シラホシカメムシ類が0.12頭(平年0.08頭)と多い状況です。
2)直近1か月間(7月第4半旬~8月第3半旬)の予察灯での誘殺数はイネカメムシが松阪市で42頭(平年4.7頭)、クモヘリカメムシが紀北町で324頭(平年25.2頭)、御浜町で61頭(平年36.8頭)と平年より多い状況です。
3)1か月予報(8月13日・名古屋地方気象台発表)によると、気温は平年より高く、降水量は平年並か少ないことから、斑点米カメムシ類の活動に好適な状況が続きます。
なお、発生予察情報には、「発生予報」、「警報」、「注意報」、「特殊報」があります。「注意報」は、警報を発表するには至らないものの、重要な病害虫が多発生することが予想され、早期に防除したほうがよい場合に発表するものです。