葉いもち病の発生状況と今後の気象状況により、いもち病の発生が予想されるため、次のとおり注意報を発表します。
なお、発生予察情報には、「発生予報」、「警報」、「注意報」、「特殊報」があります。「注意報」は、警報の発表には至らないものの、重要な病害虫が多発生することが予想され、早期に防除したほうがよい場合に発表するものです。
1.対象作物 :水稲
2.対象病害虫名 :いもち病(葉いもち・穂いもち)
3.発生地域 :県内全域
4.発生時期 :7月上旬~8月中旬
5.予想発生量 :やや多(一部ほ場で多)
6.注意報発令の根拠
1)巡回調査圃場(6月第2週)では、葉いもちの発生圃場率は0%(平年0.0%)と少ないながら、置き苗があった20圃場のうち2圃場で置き苗での発生が認められました。6月24日に実施した追加調査では中~南勢地域で葉いもちの発生が確認されました。今後は中山間部や業務用米の多肥栽培品種(特にいもち病に対し罹病性の高い品種)で発生が多くなると予想されます。
2)いもち病発生予測支援システム(ブラスタム)によると、6月1~25日の県内アメダスポイント12か所の気象データをもとに判定した感染好適条件出現回数は計31回で、過去10年の結果と比較して2番目に多くなっています。
3)1か月予報(6月25日・名古屋地方気象台発表)によると、平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みです。既に葉いもちを発病している圃場では、上位葉に病斑が進展する可能性があります。