平成28年度 病害虫発生予察注意報第3号
病害虫発生調査により、ハスモンヨトウの被害が予想されるため、次のとおり注意報を発表します。
1. 対象作物 : ダイズ、野菜類(アブラナ科野菜など)、花き類(シクラメン、キクなど)
2.対象病害虫名 : ハスモンヨトウ
3.発生地域 : 県内全域
4.発生時期 : 9月上旬~10月下旬
5.予想発生量 : 多
6.注意報発令の根拠
(1)県予察圃(松阪市嬉野川北町)におけるフェロモントラップ誘殺数は、7月第6半旬~8月第5半旬では663頭(平年347.9頭)と多い状況です。
(2)ダイズの巡回調査圃場(8月第1週)では、葉食害度0.8(平年0.1)、1a当り白変か所数2.6か所(平年0.2か所)と多い状況でした。
(3)1か月予報(8月25日・名古屋地方気象台発表)によると、気温は平年に比べ高い予想です。ハスモンヨトウの増殖に助長的です。
7. 防除上の注意事項
(1)老齢になるに従って薬剤の効果が劣ります。若齢幼虫のうちに防除してください。
(2)多発すると被害が分散し、防除が困難になるので、早期防除に努めてください。
(3)施設では、施設内に産卵させないように開口部に防虫ネットを張るなど、成虫の侵入を防止してください。
(4)ダイズでは、圃場をこまめに見回り、白変葉(若齢幼虫群の食害によるカスリ状となった葉)等の発生に注意を払い、初期防除に努めてください。
(5)野菜類や花き類では、圃場をこまめに見回って早期発見に努め、速やかに防除してください。
(6)画像等の参照先:http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000650033.pdf
(注)
発生予察情報には、「発生予報」、「警報」、「注意報」、「特殊報」があります。「注意報」は、警報を発表する程ではないが、重要な病害虫が多発生することが予想され、早めに防除したほうがよい場合に発表するものです。