三重県では、令和2年3月に策定した「みえ生物多様性推進プラン(第3期)」について、令和5年度末に計画期間の終了を迎えることから、現計画における取組の検証や、新たな国家戦略「生物多様性国家戦略2023-2030」を踏まえ、「みえ生物多様性推進プラン(第4期)」を策定しました。
1 策定の考え方
生態系ネットワークの形成を促進し生物多様性を保全するため、生物多様性の重要性に関する理解
の更なる向上を図るとともに、県民、事業者、NPO、行政等の各主体が役割分担のもとに協働して
自発的に取組むよう促します。
2 計画期間
令和6年度から令和14年度までの9年間とします。
3 策定のポイント
・「生物多様性国家戦略2023-2030」では、2030年までに生物多様性の損失を止め回復軌道に乗せ
る、ネイチャーポジティブ(自然再興)の実現に向けて、5つの基本戦略が設定されたことか
ら、三重県の自然や社会的条件を踏まえて、3つの取組方針に整理しました。
・ 新たな国家戦略のポイントである、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果
的に保全しようとする目標「30by30目標」の達成に向けて、保護地域だけではなくOECM(保護地
域以外で生物多様性保全に資する地域)による保全の取組を施策に明記しました。
・地方公共団体が策定する生物多様性地域戦略が目指すべき方向性の一つである「多くの取組や主
体を巻き込む」ことを進めるため、行政と県民、事業者、NPO等の多様な主体との協働(パー
トナーシップ)を促進するための活動を明記しました。
4 取組方針
本プランでは、以下の3つの取組方針に沿って、「みんなが自然資本を守り、持続可能に活用する
地域社会の実現」に向けて、NPO等民間活動団体、事業者や行政等の様々な主体が連携・協働し、
生物多様性保全と持続可能な利用に取り組む方向を示しています。
・「取組方針1」:生物多様性の保全
・「取組方針2」:適正な自然の活用
・「取組方針3」:保全と活用のための環境づくり
5 今後の予定
引き続き、県民や市町、NPO等民間活動団体、事業者等と連携しながら、みんなが自然資本を守
り、持続可能に活用する地域社会の実現に向け、取組を進めてまいります。