本日12月14日9時30分頃、県民の通報により県が三重県多気郡明和町地内の死亡野鳥オオタカ1羽を回収し、A型鳥インフルエンザウイルスの簡易検査を実施したところ、陽性反応が出ました。
高病原性鳥インフルエンザの確定検査は、これから鳥取大学で実施予定です。確定検査には1週間程度の時間が必要で、検査の結果、陰性となる可能性もあります。現時点では、簡易検査により陽性が確認されたものであり、病性は未確定、高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されたわけではありません。
1 主な経緯等
(1)死亡野鳥の確認地点
三重県多気郡明和町地内
(2)経緯
・12月14日、オオタカ1羽の死亡個体を回収。
・同14日、三重県南勢家畜保健衛生所で簡易検査(11時20分)を行ったところ、A型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応
2 今後の対応
(1)確定検査及び野鳥監視
確定検査機関である鳥取大学において、確定検査を実施予定です。
また、発生地から半径10km以内を野鳥監視重点区域(津市、松阪市、明和町、玉城町、伊勢市の5市町の一部)に指定し、周辺地域での野鳥の監視を強化します。
(2)家畜保健衛生所
国の防疫指針に基づく立入検査と家畜伝染病予防法第9条に基づく命令消毒を現地から半径3km以内の家きん飼育場(1箇所)に対し、本日15時に行いました。当場では、異常は認められていません。
また、県内家きん農家に対し、一層の警戒として防疫対策の再点検と早期通報についての注意喚起を直接電話連絡しています。
【留意事項】
・鳥インフルエンザウイルスは、感染した鳥との濃密な接触等の特殊な場合を除いて、通常では人には感染しないと考えられています。日常生活においては、鳥の排泄物等に触れた後には手洗いとうがいをしていただければ、過度に心配する必要はありませんので、冷静な行動をお願いします。
・周辺地域のみならず、皆様におかれては、「野鳥との接し方について」(http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/manual/20101204.pdf)に十分留意されるようお願いします。
【取材について】
・現場での取材は、ウイルスの拡散や感染を防ぐ観点から、厳に慎むようお願いします。