令和元年11月25日に、環境省中部地方環境事務所から令和元年11月21日(木)に四日市港において発見された約20個体のアリについて、専門家による種の同定の結果、特定外来生物であるヒアリと確認されたとの連絡がありましたのでお知らせします。
ヒアリの確認は、県内で初めての事例となります。
1 確認されたヒアリについて
今回確認されたヒアリは、働きアリ約20個体で、既に環境省の調査委託業者が全て殺虫処理し、確認地点周辺には殺虫餌を設置しています。
2 経緯
今年10月に東京港で女王アリを含む多数のヒアリが発見されたことを受け、環境省は、平成29年度以降定期的に実施してきたヒアリ等の確認調査に加えて、11月中に全国の54港湾を対象とした緊急的な追加調査を実施していました。
四日市港では、11月21日に調査が開始されましたが、21日の調査の際に四日市港霞ヶ浦北ふ頭コンテナターミナル内で、ヒアリと疑われるアリ約20個体が確認されました。
このことを受け、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」(以下「外来生物法」と呼ぶ)を所管する環境省(中部地方環境事務所)が専門家へ依頼し、種の同定を行ったところ、本日、ヒアリであることが判明しました。
なお、ヒアリは地面の舗装の継ぎ目で発見されたことからコンテナの移動等が規制されることはなく、港湾活動は可能です。
3 今後の対応
〇外来生物法を所管している環境省(中部地方環境事務所)は、県、四日市港管理組合、港
湾事業者の協力を得て、ヒアリ確認地点周辺において、目視及びトラップの設置による調査
を継続して実施します。
〇港湾管理者である四日市港管理組合は、関係機関と協力して、周辺施設、港湾関係者への
注意喚起を行います。
〇県は、環境省、四日市港管理組合等の関係機関と連携し、ヒアリの定着状況等について情
報収集を行うとともに、県民に対して注意喚起を行うなど必要な情報発信を行います。
4 県民のみなさまへ
〇ヒアリは、攻撃性や毒性が強いため、発見した場合は、以下の問い合わせ先に連絡して
ください。生きた個体を素手で触らないように注意してください。
〇ヒアリに刺された場合、ヒアリの毒への反応は、人によって異なりますので、体調に変化
がなくても、20~30分程度は、刺された部位を冷たいタオルや保冷剤などで冷やしなが
ら安静にし、様子を見てください。その間、なるべく一人にならないようにしてください。
体調不良などの異常を感じた場合は、医療機関を受診してください。
〇これまでにヒアリの定着が確認されている諸外国の事例では、刺された際に医療機関を受
診する等の適切な処置を行えば、重篤な症状には及ばないことも確認されていますので、落
ち着いて行動してください。
5 港湾事業者のみなさまへ
コンテナの開封時等にヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合、まずは刺激を避けつつ、コンテナのどの箇所にどの程度の生きたアリ類がいるか等、状況を確認してください。
詳しくは、環境省の「ヒアリの防除に関する基本的考え方Ver.2.0」のP.16~20を参照してください。
http://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/file/hiariboujo_Ver.2.0.pdf
(参考資料)
〇ヒアリに関する諸情報について(環境省)
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/hiari.html
〇ストップ・ザ・ヒアリ改定版(ヒアリの特徴・生態・駆除方法・刺された時の対処方法)(環境省)
https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/files/20190314hiari.pdf
〇ヒアリに関するFAQ(国際社会性昆虫学会日本地区会)
https://sites.google.com/site/iussijapan/fireant
〇県ホームページ(特定外来生物「ヒアリ」等に関する情報)
http://www.pref.mie.lg.jp/MIDORI/HP/m0118500046.htm
【問い合わせ先】
(港湾施設における対応に関すること)
四日市港管理組合経営企画部港営課
電話 059-366-7013
(特定外来生物一般に関すること)
農林水産部みどり共生推進課
電話 059-224-2578