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令和07年01月31日

ヒオウギガイおよびマガキからの麻痺性貝毒の検出と出荷自主規制要請について

 県が実施した貝毒のマウス検査において、旧南勢町海域(南伊勢町)産のヒオウギガイとマガキから規制値を超える麻痺性貝毒が検出されました。このため、県は、この海域でヒオウギガイとマガキを養殖している生産者に対し、三重外湾漁業協同組合を通じて、出荷自主規制を要請しました。

1 内容
(1) 県と南伊勢町が実施した貝毒プランクトンの定期調査により旧南勢町海域において貝毒原因プランクトンが確認されたため、本日(1月30日)、県が、旧南勢町海域産のヒオウギガイとマガキについて貝毒のマウス検査を行った結果、食品衛生法の規制値(4MU/g(可食部1グラムあたりのマウスユニット))を超える麻痺性貝毒(ヒオウギガイでは53MU/g、マガキでは8.8MU/g)が検出されました。
(2) 食品衛生法では、規制値を超える麻痺性貝毒が検出された場合、食品の販売等を行うことを禁じています。
(3) このため、県は、本日、この海域でヒオウギガイとマガキを養殖している生産者に対し、三重外湾漁協を通じて、出荷自主規制を要請しました。
(4) なお、現在、県内の他の海域では、貝毒は確認されていません。

2 今後の対応
出荷自主規制の解除には、週1回実施する臨時の麻痺性貝毒検査において、3回連続して4MU/g以下となることが必要です。そのため、県は、3回連続して規制値以下となるまで検査を継続するとともに、検査結果については、県HPにより、県民に情報提供します。

3 参考
(1) MU(マウスユニット)
麻痺性貝毒の場合、1MUは20グラムのマウスが15分で死亡する毒の量です。人の致死量は、体重60kgの人で約3千MUから2万MUと言われています。なお、今回検出された麻痺性貝毒の数値は、計算上、体重60kgの人が、ヒオウギガイ(可食部20gの場合)では3個から19個、マガキ(可食部20gの場合)では17個から114個を喫食したときに、中毒症状が発生し、最悪の場合、死に至る恐れがあります(これまで本県において死亡事例はありません)。
(2) 麻痺性貝毒
麻痺性貝毒による中毒症状は、食後、30分で顔面等にしびれを感じ、やがて体の末端に広がり、最悪の場合は呼吸困難等により死に至る可能性があります。また、貝毒の毒成分は熱に強く、加熱調理しても毒性は弱くなりません。なお、一度毒化した貝でも、貝毒原因プランクトンのいない海水でしばらく生育することにより無毒化されます。
(3) 当該海域における貝毒検出による出荷自主規制の事例
平成20年6月から7月まで(麻痺性貝毒)
令和5年1月から11月まで(麻痺性貝毒)
令和6年3月から5月まで(麻痺性貝毒)

本ページに関する問い合わせ先

三重県 農林水産部 水産振興課 養殖振興班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁6階)
電話番号:059-224-2584 
ファクス番号:059-224-2608 
メールアドレス:suisan@pref.mie.lg.jp 

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