アコヤガイのへい死軽減に向け「三重県版アコヤタイムライン」を策定しましたので、お知らせします。
1 三重県版アコヤタイムラインの策定の目的
三重県版アコヤタイムラインとは、「いつ、誰が、何をするか」を海水温等を基に設定したステージ
毎に各関係者が実行する対策を整理したものです。あらかじめ関係者が三重県版アコヤタイムラインに
ついて共有し、各ステージに応じたへい死軽減対策を迅速に実行することにより、へい死被害を最小限
に抑えることを目的として策定しました。
2 三重県版アコヤタイムラインの主な内容
ステージを4段階に設定し、各関係者(県、市町、真珠養殖業者、真珠養殖漁業協同組合)の役割を
明確にしました。
県は、三重県版アコヤタイムラインの運用(ステージ移行の決定等)や海水温、餌量等の情報提供を
行うほか、市町と連携してへい死等調査を行います。
真珠養殖業者や真珠養殖漁業協同組合は、常時の適正養殖管理の徹底と稚貝にへい死等があった際に
は水産研究所への通報のほか、各ステージにおける対策を実行します。
【ステージ1(準備段階)】稚貝飼育が本格的に開始される時から、ストレス緩和対策に努めます。
【ステージ2(早期警戒)】海水温が23℃に達しそうになる時から、ストレス緩和対策を徹底します。
【ステージ3(警戒)】海水温が28℃に達しそうになる時から、貝にとってストレスとなる作業を中止
し、稚貝の漁場間移動もしないようにします。
【緊急対応】各ステージにおいてアコヤガイのへい死の発生するおそれが著しく大きくなった場合は、貝
にとってストレスとなる作業を中止し、稚貝の漁場間移動もしないようにします。
3 発動時期
4月下旬に稚貝飼育が本格化することから、三重県版アコヤタイムラインを4月15日(木)に発動
し、運用を開始します。
4 その他
三重県版アコヤタイムラインは、全国初の取組となります。