英虞湾等において発生しているアコヤガイのへい死等の発生状況について、県水産研究所が実施したアンケート調査の結果を取りまとめました。
なお、9月3日(木)に第5回三重県真珠養殖対策会議を、また9月9日(水)にはアコヤガイのへい死等に関する研究報告会を開催します。
1 アンケート調査について
(1)概要
令和2年8月17日から8月24日まで、記名記入式のアンケート調査方式により、調査票を真珠養殖業者233経営体に配布し、200経営体から回収(回収率86%)しました。
(2)調査結果
1)アコヤガイの年齢別飼育数(6月1日時点の200経営体の飼育実数)
・稚貝(再来年の挿核用アコヤガイ): 11,263千個
・2年貝(来年の挿核用アコヤガイ): 3,230千個
・3年貝(挿核用アコヤガイ) : 3,675千個
2)アコヤガイのへい死等の発生状況
※第2回とは、7月9日から7月20日まで実施した第2回アンケート調査を示します。
ア 稚貝(再来年の挿核用アコヤガイ)
・へい死数は4,979千個、平均へい死率は44%(第2回41%)でした。(通常15%)
稚貝の地区別のへい死率
・英虞湾湾奥地区(7地区):へい死数は2,869千個、平均へい死率は49%(第2回44%)でした。
・英虞湾湾央地区(4地区):へい死数は1,137千個、平均へい死率は39%(第2回39%)でした。
・英虞湾以外地区(2地区):へい死数は 972千個、平均へい死率は39%(第2回39%)でした。
※調査票の回収率が地区により差がみられることなどから、上記区分により集計しています。
イ 2年貝(来年の挿核用アコヤガイ)
・へい死数は321千個で、平均へい死率は10%(第2回9%)でした。(通常9%)
・外套膜萎縮症の発症個数は209千個で、平均発症率は6%(第2回6%)でした。
ウ 3年貝(挿核用アコヤガイ)
・へい死数は652千個で、平均へい死率は18%(第2回15%)でした。(通常16%)
・外套膜萎縮症の発症個数は228千個で、平均発症率は6%(第2回5%)でした。
2 第5回三重県真珠養殖対策会議
(1)日 時:令和2年9月3日(木) 19時00分から20時30分まで
(2)場 所:県志摩庁舎2階 大会議室(志摩市阿児町鵜方3098-9)
(3)出席者:
・学識経験者:三重大学大学院 古丸 明(こまる あきら)教授
・養殖業者 :三重県真珠養殖漁業協同組合、神明真珠養殖漁業協同組合、
立神真珠養殖漁業協同組合、船越真珠養殖漁業協同組合、
片田真珠養殖漁業協同組合、越賀真珠漁業協同組合
の各代表理事組合長
・行政機関 :志摩市産業振興部 水産課長
南伊勢町 水産農林課長
三重県農林水産部 水産振興課長
・研究機関 :三重県水産研究所 研究管理監
(4)当日の内容:
1)挨拶
2)アコヤガイのへい死等に係るアンケート調査の結果について
3)アコヤガイへい死等の原因究明のための試験結果について
(5)その他:
・会議は、アコヤガイのへい死等について、議論の内容に個人情報・法人情報が含まれるため、非公開
で行いますが、冒頭(挨拶)のみ取材可能です。
・会議の概要については終了後、すみやかに報道資料提供させていただきます。
3 アコヤガイのへい死等に関する研究報告会
(1)日 時:令和2年9月9日(水) 18時30分から19時30分まで
(2)場 所:阿児アリーナベイホール(志摩市阿児町神明1074-14)
(3)対象者:県内真珠養殖業者
主催者:三重県真珠養殖連絡協議会
三重県水産研究所
(4)当日の内容:
1)挨拶
2)アコヤガイへい死等の原因究明のための試験結果について
(5)その他:
・研究報告会は公開で行います。