10月10日(木)、四日市市楠町の水路でコイのへい死があり、コイヘルペスウイルス病であることが確認されました。
1 経緯
(1)10月10日(木)、四日市市役所から三重県四日市地域防災総合事務所を通じて、県津農林水産
事務所に対し、四日市市楠町の水路(四日市市管理)においてコイ(マゴイ)2尾がへい死している
旨の連絡がありました。
(2)県四日市地域防災総合事務所環境室による現地調査の結果、コイ以外の魚やエビ類に異常がみられ
ず、コイヘルペスウイルス病が疑われたことから、10月11日(金)に、県水産研究所鈴鹿水産研
究室(鈴鹿市白子)において、1尾についてコイヘルペスウイルス病の一次検査を行ったところ、陽
性と判定されました。
(3)このため、10月11日(金)に、国立研究開発法人 水産研究・教育機構 増養殖研究所(度会郡
南伊勢町)に1尾の確定診断を依頼したところ、10月16日(水)にコイヘルペスウイルス病であ
ることが確定しました。
(4)四日市市楠町の水路では、平成19年8月及び平成28年6月にもコイヘルペスウイルス病による
コイ(マゴイ及びニシキゴイ)のへい死が発生しています。
(5)なお、県内のコイヘルペスウイルス病の発生事例は、平成15年11月に四日市市で確認されて以
降、今回が28例目で、直近では平成29年に亀山市で発生が確認されています。本年度については
最初の事例となります。また国内では、平成15年10月に茨城県の霞ケ浦で最初に確認されて以降
、全47都道府県で確認されています。
2 今後の対応
コイヘルペスウイルス病のまん延防止を図るため県農林水産事務所等関係機関に、当事案の発生と、
県内の公共用水面(河川や湖沼)及びこれと一体を成す水面から持ち出したコイを、他の水域へ放流す
ることの禁止を周知するとともに、水路の管理者である四日市市に定期的なパトロール、新たなへい死
魚の回収及び焼却処分を依頼します。
なお、三重県内水面漁場管理委員会の指示により、平成16年から、県内の公共用水面及びこれと一
体を成す水面から持ち出したコイを、他の水域へ放流することは禁止されています。
3 その他
コイヘルペスウイルス病は、コイにのみに発生する疾病で、他の魚や人に感染することはなく、仮に
感染したコイを人が触ったり、食べたりしても人体に影響はありません。