本日(7月4日)開催されました、第1回三重県豚コレラ経口ワクチン対策協議会の概要は以下のとおりでした。
1 開催概要
(1)日時 令和元年7月4日(木) 14時00分~15時30分
(2)場所 三重県桑名庁舎3階 第1会議室(桑名市中央町5-71)
(3)出席者 三重県豚コレラ経口ワクチン対策協議会構成員 19名
(関係市町、関係団体、県関係機関、等)
(4)議題 ・三重県豚コレラ経口ワクチン対策協議会について
・豚コレラ経口ワクチン散布実施計画(案)について
・今後の作業スケジュール等について
2 会議内容
〇三重県豚コレラ経口ワクチン対策協議会の会長に、三重県農林水産部農林水産総務課長、副会長には同部
畜産課長が選任されました。
〇7月1日に確認された感染野生いのししの確認地点から半径10km圏内に菰野町の一部が新たに含まれ
たことから、三重県豚コレラ経口ワクチン対策協議会構成員に、菰野町および一般社団法人三重県猟友会
菰野支部を追加する案を提示し、承認が得られました。
〇「三重県における野生いのししの豚コレラ経口ワクチン野外散布実施計画(案)」について、国が定める
「豚コレラ経口ワクチンの野外散布実施に係る指針」に基づき、実施体制、経口ワクチン散布の実施地域
・地区、実施方法等を定めた実施計画案について、承認が得られました。
〇今後の作業スケジュールについて、以下のとおり情報共有を図りました。
【先行実施】
日程:7月5日(金)
場所:いなべ市地内 5か所
【本格実施】
日程:7月16日(火)~7月18日(木)
場所:散布対象地域内に設定
※散布実施の5日後にワクチンの回収を行い、摂取状況を確認。
※7月26日(金)から、経口ワクチンの有効性を把握するサーベイランスのため、散布地域を中心に
野生いのししの調査捕獲を実施。
〇事務局からの説明後、以下のとおり質疑応答等を行いました。
・経口ワクチンの効果はあるのか。
→野生いのししの豚コレラ感染拡大の抑制に効果が得られると考えて実施することとしている。
・経口ワクチンの散布地域は今後も変わらないか。
→豚コレラに感染した野生いのししの確認地点などを踏まえ、散布時期ごとに検討する。
・ウイルスを運ぶのはいのししだけか。カラスやネズミは運ぶことはないのか。
→豚コレラウイルスを体内でウイルスを増殖させるのはブタといのししなので、野生いのししが最も
感染源となる。カラスやネズミは体内で増殖させることはないが、ウイルスを含む糞等が体に付着
して運ばれる可能性はある。
・ワクチンをなぜ、回収するのか。
→5日後にはワクチン効果がなくなること、回収することによりいのししの摂取率が確認できること
から回収する必要がある。
・ワクチンを散布している間は、有害捕獲ができないのか。
→ワクチンの摂取効果を高めるため、餌付け、ワクチン散布、ワクチン回収の期間は有害捕獲を自粛
していただきたい。
・もともと日本にあった豚コレラウイルスが感染したのではないか。
→現在、日本で確認されている豚コレラウイルスは、近年、中国やモンゴルで確認されたウイルスと
ほぼ一緒であり、以前、日本で確認されたウイルスとは異なっていることは、国の調査で明らかと
なっている。
・その他、野生いのししの捕獲強化を進めるよう提言がありました。