いなべ市において捕獲された野生いのしし2頭については、豚コレラ検査の結果、本日(6月26日)、陽性と確定されました。今回の事例は、県内で初めての確認となります。
なお、今回の事例による、監視対象農場の新たな設定はありません。
1 概要
昨日(6月25日)、いなべ市北勢町および同市藤原町において捕獲された野生いのしし各1頭を、国(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究部門)において、豚コレラ確定検査を実施したところ、本日(6月26日)午後6時、2頭ともに県内初となる豚コレラの陽性と確定されました。
なお、今回の確認地点の10Km圏内にある農場は、既に監視対象農場として設定されており、これまでのところ飼養豚に異状がないことを毎日確認しています。また、6月8日から少なくとも28日間(7月5日)と設定されていた監視期間は、本件により延長され、最短で7月24日までとなります。
2 今後の対応
県内の全養豚農場に対して、あらためて飼養衛生管理基準の遵守徹底を指導するとともに、6月14日に県内養豚農家に呼びかけた緊急消毒の実施期限を7月12日から7月5日に繰り上げ、早期の防疫を徹底します。さらに、今回の捕獲地点から半径10km圏内の区域および周辺地域において、野生いのししの豚コレラ感染状況を把握するための調査をより一層強化します。
また、経口ワクチン散布については、すでに豚コレラ感染野生いのししが侵入している可能性もあることから、国と調整しながら、できる限りスケジュールを前倒しして、取り組んでいきます。
なお、今回の確認地点は、経口ワクチン散布予定地域内となっています。
※豚コレラは、豚、いのししの病気であり、人に感染することはありません。また、感染豚の肉が市場に出回ることはありませんが、仮に感染豚の肉を摂取しても人体に影響はありません。