岐阜県・愛知県において豚コレラが継続して発生しており、6月7日、県境付近の岐阜県側で感染した野生いのししが確認され、豚コレラに感染した野生いのししの本県への侵入リスクが高まり、豚コレラの発生も懸念されることから、本日(6月14日)、家畜伝染病予防法第9条の規定に基づき、飼養頭数が6頭以上の養豚農場(58農場)を対象に消毒命令(三重県告示第106号)を行いました。
また、対象農場において着実かつ正確に消毒が実施されるよう、6月20日から消毒資材(消石灰)を順次配付します。
なお、5頭以下の小規模飼養者は、今回の消毒命令の対象となりませんが、引き続き、飼養衛生管理基準の遵守徹底をしていただくため、防疫に必要な消毒用の消石灰を提供します。
1 消毒命令(告示内容)
・実施の目的:県内における緊急的な豚コレラの発生予防のため
・実施する区域:三重県全域
・実施の対象となる家畜の種類及び範囲:
飼養頭数が6頭以上の全ての養豚農場(いのししも含む、以下同じ)及びその他家畜保健衛生所長が必要と認める養豚農場
・実施の期日:令和元年6月20日から令和2年3月31日まで
・消毒方法:消石灰の農場内(豚舎周囲及び農場外縁部)散布
2 消石灰の配付
・対象養豚農場 55農場
なお、畜産研究所及び久居農林高校、明野高校の県立3農場については、公共機関のため県から配付は しませんが、散布は実施します。
・配付総量 3,647袋(約73t)
・配付期間:令和元年6月20日(木)から6月25日(火)
・農場での散布期間:6月20日(木)から7月12日(金)
県内全ての養豚農場の農場消毒レベルを統一して高い水準で揃えておく必要があるため、この期間内での散布を求めています。
3 取材について
以下の日時・場所において、作業状況の取材に対応します。
・農家への消石灰引渡し・・・6月20日(木)13時30分から13時40分
JA三重中央物流センター(津市庄田町2383)
問い合わせ先:三重県農林水産部畜産課家畜衛生班 (担当:藤田、種村)
(電話 059-224-2544)
・消石灰散布作業・・・6月20日(木)15時30分から16時00分
県畜産研究所(松阪市嬉野町1444-1)
問い合わせ先:三重県畜産研究所中小家畜研究課 (担当:市川)
(電話 0598-42-2029)
4 その他
・雨等悪天候の場合は作業を中止する場合があります。
・家畜防疫上の観点から、養豚農場での現場取材は控えていただきますようご協力ください。
5 参考
<家畜伝染病予防法第9条>
都道府県知事は、特定疾病又は監視伝染病の発生を予防するため必要があるときは、区域を限り、家畜の所有者に対し、農林水産省令の定めるところにより、消毒方法、清潔方法又はねずみ、昆虫等の駆除方法を実施すべき旨を命ずることができる。